船釣り用フィッシンググローブの選び方|指ぬき・夏用・冬用の違いを紹介
2026年07月29日

濡れたロッドを素手で握り続けると、指へ余計な力が入り、リールシートが当たる部分も痛くなります。だからといって指先まで厚い手袋で覆うと、今度は餌付けや仕掛け交換のたびに外さなければなりません。
船釣り用のフィッシンググローブは、掌でロッドを握りながら、指先では針やラインを直接扱えるものが基本です。初めての1双なら、親指・人差し指・中指が出る3本指ぬきから選ぶのが良いでしょう。
真夏はUVカットと速乾性、冬はクロロプレンなどの保温素材が役立ちます。ただし、針や魚の歯、張ったPEラインから手を守る防護手袋ではありません。魚をつかむときはフィッシュグリップ、針を外すときはプライヤーを使います。
この記事では、船釣りでフィッシンググローブが役立つ場面、指ぬきの違い、季節に合う素材に加え、現行9製品を紹介します。
この記事で分かること
船釣りでグローブを着ける場面
3本指ぬき・5本指ぬき・フルフィンガーの違い
夏用と冬用で優先したい素材
掌の厚さとサイズの合わせ方
船釣りに合わせやすい現行9製品
フィッシンググローブは手のケガとロッドの滑りを抑える

船釣りでは海水や魚のヌメリで手元が濡れ、ロッドのグリップも滑りやすくなります。フィッシンググローブを着けていれば、掌の滑り止めがグリップへ当たり、余計な力で握り込まずにロッドを操作できます。
船べりや金具へ手をぶつけたときや、魚を扱う途中でヒレに触れたときも、素手より擦り傷を抑えられます。釣りを続けるうちに起きる指股や掌の擦れを減らせることも、船へ持ち込む理由の一つです。
一方で、生地が厚すぎたり指先まで覆われていたりすると、餌付けや仕掛け交換の感触は鈍くなります。それでも、掌の滑りと擦れを抑えながら指先を動かせるグローブなら、船釣りでは着けておく方が安心です。
ただし、薄手のフィッシンググローブで針先や魚の鋭い歯まで防げるわけではありません。針を外すときはプライヤー、歯の鋭い魚を持つときはフィッシュグリップを使います。
船釣りでは濡れた道具を握る手と指先作業を分けて考える
船上では、ロッドだけでなく、濡れたクーラーの取っ手やタモ、魚を外すプライヤーも触ります。掌に滑り止めがあると握る力を抑えられ、ロッドをしゃくり続ける釣りではリールフットが当たる指の負担も減らせます。
一方、餌を針へ刺す、スナップを開く、細いリーダーを結ぶ作業には素手に近い感触が必要です。掌は覆い、よく使う指先は出す。この分け方なら、グローブを着けたまま投入まで進められます。
ただし、フィッシンググローブの生地は針先やタチウオの歯を防ぐためのものではありません。張ったPEラインを手へ巻き付けることも避け、根掛かりを切るときはラインブレーカーを使います。
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最初の1双は親指・人差し指・中指が出る3本指ぬき
3本指ぬきは餌付けとロッド操作を両立する
親指、人差し指、中指が出る3本指ぬきは、船釣りで使う場面が最も広い形です。3本で餌やスナップを触り、薬指と小指は覆ったままグリップを支えられます。
タイラバやジギングでは、リールフットを挟む指の股に補強があると擦れを抑えられます。エサ釣りを中心に使うなら、厚い補強よりも、餌の汁や海水を含みにくい合皮の掌が扱いやすいでしょう。
5本指ぬきは小さな針と仕掛けを触る夏の釣りに使う
5本すべての指先が出るタイプは、小さな針やサルカンを頻繁に触る釣りに合います。素手に近い感触を残しながら、手の甲の日焼けと掌の擦れを抑えられる形です。
指を覆う面積が少ないため、防寒目的には合いません。夏のサビキ、キス、カワハギなど、細かな仕掛けを触る回数が多い日に使います。
フルフィンガーは防寒を優先する日へ回す
指先まで覆うフルフィンガーは、冬の走行中や餌付けの少ないルアー釣りで保温を優先できます。ただし、生地が厚いほどノットやスナップの感触は遠くなります。
指先を開閉できるモデルや、キャストする指だけ補強したモデルもあります。船のエサ釣りで最初から選ぶより、3本指ぬきでは寒さを抑えられない時期の2双目として考えると無理がありません。
夏はUVと速乾、冬はクロロプレン系へ替える
夏は手の甲の日焼けと汗蒸れを抑える
真夏の船上では、手の甲が長時間日差しを受けます。UVカット率だけでなく、甲側に吸水速乾や接触冷感の生地が使われているかも見ます。
掌側は、パンチングを入れた薄手の合皮なら汗が抜けやすく、濡れても重くなりにくい仕様です。黒い厚手生地は熱を持ちやすいため、夏用は甲の色と通気も比べます。
冬は手の甲と手首へ走行風を入れない
冬は生地の厚さだけでなく、風を受ける手の甲と手首をどこまで覆えるかが大切です。クロロプレンやチタン加工生地は、冷たい風を通しにくく、指ぬきでも手全体の熱が逃げるのを抑えます。
ロング丈なら、レインウェアの袖口との隙間も減らせます。掌まで厚いモデルはロッドの感触が弱くなるため、甲側を保温し、掌側を薄く仕上げたものが船上では扱いやすいでしょう。
濡れた冬用グローブを使い続けず替えを持つ
クロロプレンは風を抑えますが、海水や餌の汁で内側まで濡れると指先が冷えます。予備を密閉袋へ入れておけば、午前と午後で乾いた1双へ替えられます。
走行中だけ防寒用のフルフィンガーを重ね、釣りを始めたら3本指ぬきへ替える方法もあります。寒さと指先作業を一双だけで解決しようとせず、船の移動中と実釣中を分ける考え方です。
船釣りに合わせるフィッシンググローブ9製品
最初の1双には、餌付けからロッド操作まで対応できる3本指ぬきを3製品紹介します。夏用はUV・通気・指先の感触、冬用は甲と手首の保温を中心に3製品ずつ分けました。
通年の基準ならシマノ GL-008Y、ジギングで指股の擦れを抑えるならダイワ DG-7226、冬の早朝便なら手首まで覆うシマノ GL-051Yから見ると違いが分かりやすいでしょう。
比較表
| モデル名 | 向いている人 | いちばんの違い |
|---|---|---|
シマノ 01 ベーシック グローブ 3 GL-008Y | 船釣りで初めて専用グローブを使い、餌付けとロッド操作の両方を続けたい人。 | UVカット・吸水速乾の甲生地と、濡れても水を含みにくい合皮の掌を組み合わせる。 |
がまかつ ストレッチフィッシンググローブ(3本切)GM7310 | 濡れたグリップを握る掌の保持と、手汗を逃がす通気の両方を重視する人。 | パンチングメッシュと凹凸のある高グリップ生地を掌側へ組み合わせる。 |
ダイワ フィンガータッチジギンググローブ 3本カット DG-7226 | 太刀魚ジギングやSLJで、リールフットを挟んだままロッド操作を続ける人。 | 人差し指と小指側を本革、リールフットが当たる指股をクロロプレンで補強する。 |
ダイワ パッド付きUVカットグローブ 3本カット DG-2025 | 真夏の照り返しと手汗を抑えながら、掌へ当たるロッドの重さも受けたい人。 | UPF50+の甲生地、パンチングした薄手合皮、柔らかい掌パッドを備える。 |
シマノ 05 センシティブ グローブ 5 GL-007Y | 小さな針やサルカンを全指で触り、仕掛け交換の感触を素手へ近づけたい人。 | 5本の指先を出し、スエード調の掌と吸水速乾ストレッチニットを合わせる。 |
がまかつ UVカットグローブ GM7304 | 真夏の日中便で、指先作業を続けながら手の甲の暑さと日焼けを抑えたい人。 | UVカットと接触冷感を備えたストレッチ生地で、手の甲を覆う。 |
ダイワ 防寒ゲームグローブ 3本カット DG-6525W | 冬もロッドの感触を受け取りながら、手の甲から逃げる熱を抑えたい人。 | 甲側にタイタニュームα、掌に薄手の人工皮革を使い、保温と操作を分ける。 |
シマノ 03 ダブル クロロプレン グローブ 3 GL-051Y | 早朝の走行風が冷たい船で、掌だけでなく手首まで覆って釣りを続けたい人。 | 両面クロロプレンとロング丈を採用し、手首内側へ防風ストレッチ生地を使う。 |
がまかつ タイタニュームグローブ GM7301 | 厚い補強より、保温素材を手へ沿わせて指の曲げ伸ばしを保ちたい人。 | タイタニウム採用のクロロプレンと、裁断・縫い目を抑えた本体構造を使う。 |
最初の1双に選ぶ3本指ぬき3製品
船釣りを広く楽しむなら、3本指ぬきから比べます。掌の滑り止め、指股の補強、甲側の通気のうち、普段の釣りで負担を感じる部分へ合わせるのが良いでしょう。
- 甲側の吸水速乾生地が手汗を受ける
- 掌の合皮が海水を含みにくい
- 親指・人差し指・中指を出して針やラインを触れる
餌釣りにもルアー釣りにも持ち込める基本形です。 甲側にはUVカットと吸水速乾の生地、掌側には濡れても水を含みにくい合皮を使っています。
特定の指だけを厚く補強したモデルではないため、細かな仕掛けを触る日にも違和感が少ない構成です。初めて専用品へ替えるなら、この形を基準にできます。
- 掌の凹凸生地が濡れたグリップへ当たる
- パンチングメッシュが手の内側の熱を逃がす
- 甲側のストレッチ生地が手の曲げ伸ばしへ沿う
ロッドを握る掌側には、凹凸のある高グリップ生地とパンチングメッシュを組み合わせています。濡れたまま持ち替えることが多いエサ釣りや、ロッドを握り続けるタイラバでも掌の滑りを抑えます。
補強だけで掌全体を厚くせず、通気する部分を残しているのが特徴です。春から秋まで使い、掌の汗と滑りを同時に抑えたい場合に合います。
- 人差し指と小指側の本革がグリップとの擦れを受ける
- 指股のクロロプレンがリールフットの当たりを和らげる
- 3本の指先を出してラインとリーダーを触れる
ジギングで負担が集まりやすい人差し指と小指側へ本革を使い、リールフットが当たる指股にはクロロプレンを配しています。何度もしゃくる日に、掌全体を厚くせず当たる場所だけを守る設計です。
船上でキャストを繰り返す専用グローブとは異なり、ベイトリールを握ったまま縦の釣りを続ける用途にまとまっています。
夏の紫外線と汗へ対応する3製品
夏は、日焼けを抑える甲側と、汗がたまる掌側を分けて比べます。指先の出し方は、ロッドを握る3本指ぬきか、小さな仕掛けを全指で触る5本指ぬきかで選ぶのが良いでしょう。
- UPF50+の甲生地が直射日光を受ける
- パンチング入りの薄手合皮が掌の熱を逃がす
- 柔らかいパッドがロッドから受ける圧を分散する
甲側はUPF50+、掌側はパンチングを入れた薄手合皮です。柔らかいパッドも入り、真夏のタイラバやジギングでロッドを握り続ける手へ合わせています。
パッドが厚すぎると感度が遠くなりますが、このモデルは掌へ当たる重さを受けながら指先を3本出せます。日焼け対策だけでなく、手の疲れまで考えたい人向けです。
- 5本の指先を出して針とサルカンをつまめる
- 吸水速乾ストレッチニットが甲側の汗を受ける
- スエード調の掌がロッドとの擦れを抑える
5本すべての指先が出るため、小さな針へ餌を刺す、ハリスを結び直すといった作業をグローブのまま続けられます。甲と掌は覆われるので、素手よりも日差しと擦れを抑えられます。
薬指と小指まで覆う保持力は3本指ぬきに及びません。ロッド操作よりも、細かな仕掛けを触る回数が多い夏のエサ釣りへ合わせるモデルです。
- UVカット生地が手の甲の日焼けを抑える
- 接触冷感生地が着けた直後の熱を逃がす
- ストレッチ素材が指の曲げ伸ばしへ沿う
真夏の日中便で熱を持ちやすい手の甲へ、UVカットと接触冷感を備えたストレッチ生地を使っています。親指、人差し指、中指が出るため、餌付けやスナップ交換もグローブを外さず行えます。
接触冷感は濡れたまま冷やし続ける機能ではありません。汗をかいたあとは風を受けて乾かし、甲側の日差しを遮る夏用として使います。
冬の走行風と冷えへ対応する3製品
冬の3製品はいずれも指先を3本出し、手の甲を保温する形です。ロッドの感触を残す薄い掌、手首まで覆う丈、縫い目の少なさのどれを優先するかで分かれます。
- 甲側のタイタニュームαが熱の放出を抑える
- 薄手の人工皮革がロッドの感触を掌へ伝える
- 3本の指先を出して仕掛け交換を続けられる
甲側は保温素材のタイタニュームα、掌側は薄手の人工皮革と、役割を分けた冬用です。タイラバやライトゲームで、厚い掌に替えて感触を失いたくない日に合います。
指先は出ているため、氷点下の移動まで一双で受けるモデルではありません。走行中はポケットや別の防寒手袋で指先を守り、実釣へ入ったら使う形が現実的です。
- 両面クロロプレンが手の甲と掌を覆う
- ロング丈がウェアの袖口へ重なる
- 手首内側の防風ストレッチ生地が隙間を減らす
両面クロロプレンに加え、手首まで長くした形が特徴です。レインウェアの袖口へ重ねると、冬の移動中に入る風を減らせます。
掌までクロロプレンで覆うぶん、薄手モデルよりロッドの感触は穏やかです。細かな感度より、早朝の冷えと手首の隙間を抑えたい釣行へ合わせます。
- チタン加工クロロプレンが手の熱を保つ
- 裁断と縫い目を抑えた本体が手へ沿う
- 3本の指先を出してリーダーと餌を触れる
チタン加工を施したクロロプレンを使い、本体の裁断と縫い目を抑えています。掌へ補強を重ねるより、保温生地を手へ沿わせて指を曲げる感触を残す方向です。
縫い目の当たりが気になる人や、冬もグリップを細く感じたい場合に合います。サイズが大きいと生地が浮くため、手囲いを測ってから選びます。
掌の厚さと手囲いまで合わせる
掌は薄手の合皮と必要箇所の補強から選ぶ

掌全面が厚いほど丈夫に見えますが、ロッドの細かな振動は遠くなります。エサ釣りやタイラバなら薄手の合皮、ジギングなら指股や小指側など、擦れる場所だけ補強したものから比べます。
掌の滑り止めは、平らなプリントより凹凸のある生地のほうが濡れたグリップへ当たります。ただし、厚いパッドはロッドを握る径も太くするため、感度と負担軽減のどちらを優先するかで決めます。
手囲いを測り、指股と手首の余りをなくす
サイズは、親指の付け根を通らないように、手のひらの外周を一周した手囲いで比べます。同じM表記でもメーカーによって寸法が異なるため、普段の手袋サイズだけでは決めません。
試着できるなら、ロッドを握る形まで指を曲げます。指股が浮く、手首が回る、指ぬきの縁が第一関節へ当たる場合はサイズを替えます。冬用も厚いインナーを足す前提で大きくせず、単体で手へ沿うものを選ぶのが良いでしょう。
軍手は荷物運びに使い、釣り中は専用品へ替える
軍手は港で荷物を運ぶときには役立ちますが、海水を吸うと重くなり、濡れたグリップの上でずれます。餌の汁や魚のヌメリも繊維へ残りやすいため、釣りを始める前に専用グローブへ替えます。
専用品でも濡れたまま使えば滑ることはあります。滑り止めを過信せず、タモ入れや魚の取り込みでは片手で船べりを支えられる姿勢を保ちます。
真水で餌と塩を流し、完全に乾かして収納する
帰港後は手首の面ファスナーを開き、真水で掌側から餌の汁と塩を流します。強くねじらず水を切り、指の間まで風が通る形で陰干しします。
天然皮革の補強があるモデルは、洗剤や乾燥機で硬くなることがあります。製品の洗濯表示に従い、直射日光や車内の熱で急いで乾かさないことが大切です。
一晩で乾かない時期は、同じ1双を続けて使うより予備を持ちます。特に冬は、乾いたグローブへ替えるだけでも指先の冷えが違います。
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船釣り用フィッシンググローブは3本指ぬきが基本
船釣り用フィッシンググローブは、まず3本指ぬき、次に季節、掌の厚さ、手囲いの順で絞れます。夏はUVと速乾、冬は甲と手首の保温を足せば、同じ形でも季節へ合わせられます。
釣れた直後に餌を付け直し、絡んだ仕掛けをほどいて、船長の合図で再び落とす。餌付けや仕掛け直しのたびにグローブを外さず、そのまま次の投入へ移れるのが3本指ぬきの良さです。




