カットウフグの竿は硬いだけでいい?アタリを捉えて掛ける専用ロッドとは

2026年10月24日

カットウフグの竿は硬いだけでいい?アタリを捉えて掛ける専用ロッドとは

カットウフグの竿には、餌に触れる小さなアタリを示す穂先と、短いアワセで針を掛ける胴の張りが必要です。 硬さだけで決めると、仕掛けを動かせても、フグが触れた変化を穂先で捉えられないことがあります。

同じ専用竿でも、25〜40号を使うタイプと、80号まで背負えるタイプでは選ぶ場面が異なります。 重いオモリへの対応だけでなく、穂先が小さな変化を示すか、手首で細かく誘える長さかも大切です。

一日手持ちする竿は、本体の重さやリールごと握ったときの形も気になります。 1万円台でそろうグラス穂先の竿と、軽量化や金属穂先に力を入れた竿では、価格だけでなく手元や竿先のつくりにも違いがあります。

カットウフグは25〜30号が目安、重いオモリを使うなら竿も変わる

外房では25号、茨城や伊勢湾では30号がカットウ仕掛けの目安です。 30号前後が中心なら、25〜40号対応の専用竿でオモリを支えながら小さく誘えます。

一方、潮が速い場所などで40号を超えるオモリを使うなら、上限40号の竿では対応できません。 潮が速い日に60号も使うなら、60号まで対応する竿が必要です。 乗船する船宿には、通常使うオモリと、潮によって重くする号数を確認しておきます。

カットウフグにおすすめの専用竿は、使うオモリで異なる

30号前後で使う竿を1万円台でそろえるなら、カットウフグXのHH-150・Rを薦めます。 同じ25〜40号対応でも、一日リールごと握って誘うなら、段差を抑えたシートを持つベイゲーム155にも魅力があります。

40号を超えるオモリも使う場合は、最大80号対応の明石カットウフグST2が予算を抑えられる候補です。 手持ちする重さを減らすならアナリスター、小さなアタリを穂先と手元の両方で捉えたいならメタリアと、重いオモリに対応する竿にも違いがあります。

比較表

比較項目ダイワ カットウフグX HH-150・R ダイワ カットウフグX HH-150・Rシマノ ベイゲーム カットウフグ155 シマノ ベイゲーム カットウフグ155プロックス 明石カットウフグST2 160 プロックス 明石カットウフグST2 160ダイワ アナリスターカットウフグ XH-160 ダイワ アナリスターカットウフグ XH-160ダイワ メタリアカットウフグ XH-160 ダイワ メタリアカットウフグ XH-160
錘負荷25〜40号25〜40号最大80号20〜80号10〜80号
全長1.50m1.55m1.61m1.60m1.60m
自重102g93g119g87g85g
特徴グラスソリッド穂先グラスソリッド・スパイラルXカーボンソリッド・8:2調子カーボンソリッド・メガトップチタン合金穂先・AGS
仕舞寸法79cm・2本継ぎ81cm・2本継ぎ99.5cm・2本継ぎ84cm・2本継ぎ84cm・2本継ぎ
購入予算の目安(税込)1万円台2万円前後1万円未満2万円台3〜4万円台

購入予算は目安です。販売店や時期によって変わります。

ダイワ カットウフグX HH-150・R

ダイワ カットウフグX HH-150・R
全長1.50m自重102g錘負荷25〜40号仕舞79cm

この機種が合う人

25〜40号で、購入費用を抑えて専用竿をそろえたい方へ。

  • 柔軟なグラスソリッドが餌に触れる変化を示す
  • 胴のX状補強がアワセ時のねじれを抑える
  • 1.50mの短竿で小さな誘いと掛けを行う

30号前後で小さく誘って掛ける釣りを、1万円台の専用竿で始められます。 HH-150・Rは1.50mと短く、手首の小さな動きで仕掛けを誘いながら、柔軟なグラスソリッド穂先に出る変化を待つ竿です。

胴にはカーボンテープをX状に巻いた補強があり、アワセで生じるねじれを抑えます。 穂先でアタリを捉えたら、胴の張りを使った短いアワセで掛けていけます。

同シリーズのH-150・Rは25〜30号用。 40号も使う予定なら、25〜40号対応のHHを選びます。

シマノ ベイゲーム カットウフグ155

シマノ ベイゲーム カットウフグ155
全長1.55m自重93g錘負荷25〜40号仕舞81cm

この機種が合う人

25〜40号を一日手持ちし、握りと細かな誘いを重視する方へ。

  • 段差を抑えたCI4+シートでリールごと包んで握る
  • スパイラルXが誘いとアワセのねじれを抑える
  • グラスソリッド穂先と張りのある胴で掛ける

一日リールごと包んで握る釣りでは、手のひらに当たる固定部の形も気になります。 ベイゲーム155のマルチパーミングシートCI4+は段差を抑えてあり、握る位置を変えるときにも出っ張りが手に当たりにくいつくりです。

本体は93g。 ブランクの内外をカーボンテープで補強するスパイラルXがねじれを抑え、小さな誘いから短いアワセへ移る操作を支えます。

グラスソリッドの穂先で触りを捉え、穂持ちから胴の張りで掛ける155です。 5〜15号用の湾フグ180とは用途が異なります。

プロックス 明石カットウフグST2 160

プロックス 明石カットウフグST2 160
全長1.61m自重119g錘負荷最大80号仕舞99.5cm

この機種が合う人

40号を超えるオモリも使い、竿の購入費用を抑えたい方へ。

  • 最大80号のオモリに対応する専用設計
  • オレンジと白の穂先でアタリの動きを捉える
  • 8:2調子の胴で小さなアワセを掛針へ伝える

潮の速い場所で重いオモリを使う竿を、1万円未満でそろえられるのが明石カットウフグST2です。 最大80号まで対応し、40号を超えるオモリも背負えます。

カーボンソリッドの穂先はオレンジと白で塗り分けられ、海面を背景に構えたときにも竿先の位置を捉えられます。 8:2調子の胴に張りを持たせ、小さなアワセを掛針へ伝えます。

自重119gと軽さを突き詰めた竿ではありませんが、重いオモリへの対応を優先し、竿代を抑えたい方には薦められます。

ダイワ アナリスターカットウフグ XH-160

ダイワ アナリスターカットウフグ XH-160
全長1.60m自重87g錘負荷20〜80号仕舞84cm

この機種が合う人

幅広いオモリ負荷と、一日誘い続ける手元の軽さを求める方へ。

  • メガトップ穂先で餌に触れる小さな変化を捉える
  • エアセンサーシートでリール固定部も軽量化
  • 肘を当てられるグリップで手持ちの姿勢を支える

20〜80号のオモリに対応しながら、本体は87g。 重い仕掛けを使う日も、何度も持ち上げる竿自体の重さは抑えたい、という方に合うXH-160です。

カーボン繊維と樹脂を均一に分散させたメガトップは、細く柔軟につくられた穂先です。 フグが餌に触れた小さな動きが穂先に表れ、手に伝わる感触とあわせてアタリを捉えられます。

リールを固定する部分も、カーボン繊維入りのエアセンサーシートで軽量化。 後ろのグリップを肘に当てながら構えられるため、手首だけで支え続けずに細かな誘いを重ねられます。

ダイワ メタリアカットウフグ XH-160

ダイワ メタリアカットウフグ XH-160
全長1.60m自重85g錘負荷10〜80号仕舞84cm

この機種が合う人

小さなアタリを穂先と手元の両方で捉え、細かく掛けていきたい方へ。

  • チタン合金のメタルトップで穂先の変化を捉える
  • 穂先側の軽いAGSが糸からの振動を伝える
  • 9:1調子と長いバットで誘いから掛けまで支える

穂先の動きだけでなく、手に伝わる小さな変化も頼りに掛けたい方へ。 チタン合金のメタルトップに、軽いカーボンフレームガイド「AGS」を組み合わせ、アタリを捉える竿先の重さも抑えています。

本体は85gで、9:1調子の胴には張りがあります。 しなやかな穂先で触りを捉えたあと、長めのバットを支えに短くアワセを入れられる竿です。

ただし、メタルトップは5℃以下で戻りが遅くなる性質があります。 冷え込む朝の使用や、糸絡みによる穂先の曲げすぎには注意が必要です。

穂先でアタリを捉え、張りのある胴でフグを掛ける

オモリを浮かせたときの穂先と、魚が掛かって胴まで曲がるときの違い

上段はオモリを底から浮かせた状態、下段は魚が掛かった状態です。曲がり方は機種や負荷で異なります。

フグが餌に触れると、穂先がわずかに押さえられることがあります。 硬い穂先では表れにくい変化を捉えるため、専用竿には柔軟な穂先が使われています。

ただし、オモリを底に置いて待つときは、上の図のように重さを掛け続けるわけではありません。 道糸をたるませず、穂先に掛かる重さを抜いた状態で、小さなアタリを待ちます。

アワセでは、胴まで柔らかいと手首の動きが竿の曲がりに吸収されます。 穂先は繊細でも、胴には短い動きを掛針へ伝える張りがある。この組み合わせが、カットウ用の竿に欲しいところです。

小さく誘うなら1.5m前後、揺れをいなすなら長めの竿

船べりで短い竿を手持ちし、小さな操作でカットウ仕掛けを誘う様子

1.5m前後の短い竿は、手首を返す小さな動作で誘い、短くアワセを入れられます。 腕を大きく振らずに何度も仕掛けを動かすなら、この短さが役立ちます。

うねりの中でオモリを底に保ちたいなら、ダイワ アナリスターカットウフグ S/H-175という長めの竿もあります。 全長1.75m・自重89g・錘負荷15〜80号で、穂先に続く部分の「穂持ち」もしなやかなタイプです。

船の上下動に合わせて竿先を上げ下げするとき、長さと穂持ちの曲がりを使って、オモリが底から離れるのを抑えられます。 小さく動かして掛ける短竿とは違い、揺れの中で仕掛けを止める釣りを重視した選択です。

短い竿でも、持ち運びには仕舞寸法が関わる

電車や小さな車で移動するなら、使用時の全長よりも、たたんだときの長さが重要です。 今回の2本継ぎの竿でも、仕舞寸法は79〜99.5cmと差があります。 竿袋やケースの内寸には、穂先を押し付けずに収まる長さが必要です。

1本物は継ぐ手間がない反面、釣るときの長さのまま持ち運びます。 短竿でも車の荷室や電車でかさばるため、移動が多い方には、たたんで竿先を保護できる2本継ぎを薦めます。

手持ちのカワハギ竿を使う場合も、使うオモリが錘負荷の範囲内であることが前提です。 対応号数が同じでも、穂先の入り方やアワセを伝える胴の張りまで、専用竿と同じとは限りません。


オモリを支える胴と、アタリを捉える穂先をそろえる

カットウフグには、ただ硬い竿ではなく、小さなアタリを示す穂先と、短いアワセを掛針へ伝える胴を備えた専用竿が合います。 30号前後が中心なら25〜40号対応の竿、さらに重いオモリも使うなら、その号数まで背負える竿が必要です。

手首で小さく誘って掛けるなら1.5m前後、うねりの中でオモリを底に保つなら穂持ちのしなやかな1.75mクラス。 一日手持ちする重さや握り方に加え、車や電車で竿先を守って運べる仕舞寸法も大切です。

底に置いた仕掛けを止め、穂先がわずかに押さえられたら、手首を返して掛ける。 その小さな変化を示す穂先と、掛ける動きを吸収しすぎない胴の張りが、カットウフグの竿に求める働きです。