カットウフグの仕掛けはどれがいい?チラシと親針の違い、初めに用意する仕掛けとは?
2026年10月27日

カットウフグの仕掛けは、小さく切ったエビを付けるならチラシ式、大きな赤エビやアオヤギを付けるなら親針式を薦めます。 どちらも餌に寄ったフグをカットウ針で掛ける仕掛けですが、餌を付ける針の形と数が違います。
初めてのカットウ釣りには、掛針が1段の完成仕掛けを薦めます。 掛針を増やすより、絡んだ糸をほどく時間を減らして、餌を付け直し、小さなアタリを待つ時間を取りたいからです。
市販品にはオモリまで組まれた物と、オモリを別に用意する物があります。 30号のオモリ付きチラシ仕掛け、大きな餌を付ける親針仕掛け、2段の掛針を備えた物など、用意する餌とオモリに合わせた違いがあります。 オモリ付きなら一組で準備でき、仕掛け単体なら手持ちのオモリを使って針とハリスの予備を増やせます。
カットウフグは餌を付ける針と魚を掛ける針を分けて使う

餌を付けるのは、オモリの近くにある餌針です。 その下へハリスでつながる大きなカットウ針には、餌を付けません。 フグが餌をついばんだところで短くアワセを入れ、下の針で魚を掛けます。
「親針」は、餌を付ける大きな1本針のこと。 小さな餌針を数本に分けた「チラシ」と役割は同じで、下に付くカットウ針とは別の針です。 チラシ式では小さな餌針に魚が掛かることもありますが、仕掛け全体はカットウ針で掛ける釣りを前提に組まれています。
掛針の「1段」は、イカリ状に束ねたカットウ針が1組あるという意味です。 餌針が3本あっても、下のカットウ針が1組なら1段。 針先が3本か4本かという違いとも別なので、購入時は餌針の形式と掛針の段数を分けて確かめます。
小さなエビを分けて付けるならチラシ 大きな餌なら親針

カットしたエビを使う釣りには、3本の小針へ餌を分けて付けるチラシ式を薦めます。 一口大の餌をそれぞれの針に付けるため、針ごとに餌がかじられているかも分かります。 大きな餌をひとまとめにするより、小さな餌をついばむフグを狙いたいときの仕掛けです。
赤エビの胴を大きく使ったり、アオヤギを複数付けたりするなら親針式です。 長い軸の針に餌を通して量を持たせられるので、小針へ分けると身が裂ける餌や、大きな餌を付けて誘いたい釣りには親針を薦めます。 小さなエビを使う日まで、大きな親針へ無理に付ける必要はありません。
掛針は1段を基本に 絡みが少ない状態で釣る
カットウ釣りに慣れるまでは、掛針1段を薦めます。 2段になると魚を掛ける針が上下へ増える一方、餌針やハリスに掛針が絡む箇所も増えます。 誘ったあとに仕掛けを回収し、絡みを解き続けるようなら、1段へ戻すほうが釣りを続けられます。
1段で餌を取られるのに掛からない場面では、2段を試す選択もあります。 ただし、餌針と掛針の距離や糸の緩みでも掛かり方は変わるため、針を増やせば釣れるとは限りません。 2段を使う場合は、乗る船で認められている段数に収めます。
上オモリと下オモリでは掛針の配置が違う
上オモリ式は、オモリより下に餌針やカットウ針が続く形です。 下オモリ式は、仕掛けの下側にオモリを配置します。 下オモリ式の2段仕掛けもあり、「下オモリだから親針」「上オモリだからチラシ」とは決まりません。
底の荒い場所で下オモリ式を使う釣りもありますが、根掛かりへの対応は仕掛けの形だけでは決まりません。 初挑戦なら、その船で使われている形式の完成品を薦めます。 別の形式へ組み替えるより、同じ仕掛けで底の取り方とアタリをつかむほうを優先したいところです。
カットウフグの完成仕掛けはオモリ付きと別売りで用意する物が違う
30号の上オモリ・チラシ式を使うなら、オモリ付きのコンプリートセットで一組そろいます。 すでに対応オモリがある場合や、仕掛けの予備を用意する場合には、仕掛け単体の1段を薦めます。
大きな餌を使うなら親針式、2段を使える船で掛針を増やすならチラシ2段。 オモリ付きでも、チラシ式と親針式では餌の付け方が違います。 オモリを持っていない方は付属の有無から、持っている方は餌針の形式と取り付け方から絞ると、必要な部品が重なりません。
比較表
| 比較項目 |
ハヤブサ ふぐカットウ 寄せ寄せコンプリートセット G270 |
ハヤブサ ふぐカットウ仕掛 チラシ式1段 G271 |
オーナー ふぐカットウの基本シングル F-6339 |
ハヤブサ ふぐカットウ仕掛 チラシ式2段 G272 |
ヤマワ カットウトライシンカー 吹き流し完全仕掛け タイプS |
|---|---|---|---|---|---|
| フックタイプ | チラシ式・掛針1段 | チラシ式・掛針1段 | 親針式・掛針1段 | チラシ式・掛針2段 | 親針式・掛針1組(4本イカリ) |
| 特徴 | 30号オモリ付き / ハリス10号 | オモリ別売 / ハリス10号 | オモリ別売・適合10〜40号 / ハリス12号 | オモリ別売 / ハリス・幹糸10号 | 30号オモリ付き / ハリス5号 |
| サイズ | 30号・グリーン夜光 / 掛針LL | L / チラシ針14号 | LL / 親針3/0 | L / チラシ針14号 | 30号 / 掛針16号・餌針3/0 |
- オモリと仕掛けが組み付け済み
- 小さく切ったエビを3本の餌針へ付ける
- チラシ1段と30号のオモリを一組で用意
30号の上オモリ式を一組そろえるなら、オモリまで組み付けられたセットを薦めます。 仕掛けを取り出して接続すれば餌付けへ進めるので、中通しオモリに糸を通す組み立てを船上でする必要がありません。
チラシ14号の餌針に、小さく切ったエビを分けて付けます。 掛針はLLの1段、ハリスは10号。 餌針と掛針が別々に用意される部品セットではなく、オモリを含めた完成形で持って行けます。
10号・20号の設定もありますが、掲載品は30号です。 30号を使う釣りなら、仕掛けとオモリを別々に買いそろえずに準備できます。
- チラシ3本に小さな餌を分けて付ける
- 掛針1段で絡む箇所を増やさない
- シンカーを別に組み合わせる仕掛け単体
対応するオモリを持っている方や、チラシ式の予備を用意する方には、仕掛け単体のG271を薦めます。 掛針を1段に抑えた構成なので、回収した仕掛けの絡みを解く時間を増やさずに釣りたい場合の選択です。
チラシ針は14号、ハリスは10号で、掲載品の掛針はL。 小さなエビを3本へ分けて付け、かじられた餌を付け直しながら誘います。 オモリは付属しないため、中通し式の寄せ寄せシンカーなど、対応する物を別に組み合わせます。
仕掛けが切れたときも、オモリが手元にあれば、仕掛け単体を補充できます。 オモリまで含むセットを何組も持つより、針とハリスの予備を増やしたい方に薦めます。
- 大きな餌を親針1本へ付ける
- 掛針は1段のシングル仕様
- LLはハリス12号でオモリ10〜40号に対応
大きな赤エビやアオヤギを使い、40号までのオモリに対応させたい方にはLLを薦めます。 親針3/0へ餌を付ける形で、カットした小餌を数本へ配るより、大きな餌を1本の針にまとめて誘う釣りの仕掛けです。
掛針は1段、ハリスは12号、適合オモリは10〜40号です。 餌に量を持たせながらも掛針の段数を増やさないので、回収後の絡みを抑えたい場合に薦めます。 オモリは別売りです。
軽いオモリを使うなら、親針2/0・ハリス10号・適合8〜30号のLもあります。 掲載するLLは、大きな餌と40号までの重さを組み合わせるためのサイズです。
- 掛針を上下2段に配置
- 餌はチラシ針に小分けして付ける
- ハリスと幹糸に10号を使用
2段を使える船で、餌を取られても掛からない場面に試したいのがG272です。 掛針を上下に配置することで、1段より魚を掛ける位置を増やします。 小さな餌を付けるチラシ式で、掛針の配置を変えたいときの選択です。
チラシ針は14号、掛針はL、ハリスと幹糸は10号です。 餌の付け方は小さなエビを分ける形のまま、掛針の段数を変えられます。 オモリは付属しないので、対応オモリを別に用意します。
掛針が増えるぶん、回収後は餌針やハリスへの絡みをほどく場面も増えます。 絡んだまま回収されることが続くなら、1段へ戻して、餌を動かしアタリを待つ時間を確保するほうを薦めます。
- 三角形の30号オモリと固定餌針をセット
- セパレーターで掛針の糸絡みを抑える
- ハリス止め式で掛針部分を交換
30号の親針式で、掛針を部分交換しながら使いたい方にはタイプSを薦めます。 三角形の中通しオモリと固定式の餌針を組み合わせた完成仕掛けで、赤エビやアオヤギを大きな餌針へ付けて使います。
リーダーセパレーターは、ペグを広げてハリスを離す部品です。 硬いリーダーと併せて、掛針が仕掛けへ巻き付くのを抑えます。 掛針部はハリス止め式で、先端を傷めたときに交換できます。
30号には掛針16号、ハリス5号、餌針3/0が組まれています。 掛針は4本の針先を束ねたイカリが1組で、2段仕掛けではありません。 針を交換するときも、この仕掛けに対応するハリスの太さと接続方法で用意します。
中通し式のカットウ仕掛けはオモリに糸を通して餌針へつなぐ

上オモリ・中通し式のチラシ仕掛けでは、先糸をオモリの穴へ通し、ビーズを挟んで餌針のある部分へつなぎます。 餌針の下からは、カットウ針へ続くハリスが伸びます。 道糸のPEに先糸をつなぎ、その先に餌針と掛針を組んだ仕掛けが続く形です。
ビーズは、オモリが結び目へ直接当たるのを防ぐ部品です。 中通しオモリを使う仕掛けなら、穴に糸を通す向きと、オモリの下に必要なビーズまで一緒に用意します。
オモリ付きの完成品は、組まれている糸を外して結び直す必要はありません。 上側の接続金具を使い、商品に記載された取り付け方で道糸や先糸へつなぎます。 アイ付きオモリを金具へ付ける方式や下オモリ式は、図の中通し式と糸の通り道が違います。
30〜40号を使う仕掛けには、その重さを背負える竿も必要です。 オモリを動かしたあとに穂先の変化を待つためにも、使う号数が竿の錘負荷に収まる組み合わせを薦めます。
カットウ針は先端の傷みとハリスの擦れで交換する
根や船べりに当てた針、曲がった針先は、餌へ寄ったフグを掛ける力が落ちます。 ハリスに白く擦れた部分や噛まれた傷があれば、次の投入前に交換します。 針が付いていても、傷んだまま誘い続けるのは避けたいところです。
船上で結び直す回数を減らすなら、使う物と同じ完成仕掛けを予備に薦めます。 主に使う一組とは別に、予備を2〜3組持つのが用意の目安です。 根掛かりが多い場所では消耗も増えるため、普段より多く用意します。
掛針だけを交換する場合は、針のサイズに加え、ハリスの号数・長さと接続方法までそろえます。 たとえば、ハリス止めへコブを掛ける方式と、金具へ結ぶ方式では、そのまま付け替えられるとは限りません。 長さを変えると餌と掛針の距離も変わるので、自作する場合も、使っている完成仕掛けの寸法を確かめてから組みます。
市販品には4号・5号・10号・12号など、異なる太さのハリスを使う物があります。 細い交換ハリスを、太いハリスの完成品へ一律に付けることは薦めません。 同じ製品の仕掛けを予備にしておくと、接続や長さを変えず、餌を付け直して釣りへ戻れます。
カットウフグの仕掛けは餌の大きさと掛針1段を目安にそろえる
小さく切ったエビならチラシ式、大きな赤エビやアオヤギなら親針式。 カットウフグの仕掛けは、付けたい餌に合う餌針と、絡みを処理できる段数で選ぶのを薦めます。 初挑戦なら掛針は1段を基本にし、2段は使える船で掛ける位置を増やしたいときに試す仕掛けです。
オモリを持っていなければ、使う号数のオモリ付き完成品が準備を減らしてくれます。 手持ちのオモリを使う場合は、取り付け方に合う仕掛け単体を用意します。 針先とハリスを傷めたときに交換できる、同じ仕掛けの予備も持っておきたいところです。
餌を付けて落とし、小さなアタリに短く合わせる。 掛ける針を増やすことより、餌の大きさとオモリに合う仕掛けを絡ませずに使うことを、私はカットウフグの仕掛け選びで優先します。



