船タコの仕掛けの作り方とは?PE・リーダー・スナップのつなぎ方
2026年07月13日

タコエギとオモリをそろえても、船タコ用スナップのどこへ何を付けるのか分からなければ、船上で仕掛けを組む手が止まります。接続先を間違えると、タコエギとオモリが重なり、着底する前からカンナが絡みます。
船タコの基本仕掛けは、PEライン、リーダー、船タコ用スナップの順につなぎ、スナップの横へタコエギ、下へオモリを付けます。2個付けではエギ用の接続部を2つ使い、根が荒い場所や潮が速いときは片側を空けて1個付けへ戻します。
船タコの仕掛けはPEからオモリまでを順につなぐ
船タコの仕掛けは、リールから出たPEラインの先にフロロカーボンリーダーを結び、その先へ船タコ用スナップを付けます。スナップから先でタコエギとオモリが分かれる形です。

接続順は、次の4段階です。
- PEラインとリーダーを結ぶ
- リーダーの先に船タコ用スナップを結ぶ
- スナップの横へタコエギを1本または2本付ける
- スナップの下へ船宿指定号数のオモリを付ける
タコエギとオモリを同じスナップへまとめて掛けるのではなく、それぞれ専用の接続部を使います。着底したときにオモリが下、タコエギがその横へ並ぶため、エギを底へ置いたまま動かせます。
PEラインとリーダーを結ぶ
船タコは、重いオモリを底へ落とし、掛けたタコを海底から一気に離す釣りです。細いラインでは根掛かりを外すたびに傷が増え、太すぎれば潮を受けて仕掛けが斜めへ流れます。
PE2号を200m巻く
関西の船タコでは、PE2号を200m巻いたベイトリールから始めます。根掛かりを外す強度を確保しながら、太いPEほど潮受けを増やさずに済むためです。船宿からPE号数の指定がある場合は、その範囲へ合わせます。
水深だけなら100mでも足りる日がありますが、根掛かりや高切れでラインを失うと残量が減ります。高切れした後も必要な長さを確保するため、最初から200m巻いておきます。
リールの糸巻量や巻き上げ力は、船タコリールの選び方で詳しく紹介しています。
フロロ8〜10号を40〜50cm取る
PEラインの先には、フロロカーボン8〜10号を40〜50cmほど結びます。仕掛けに近い部分が海底や船底へ触れたとき、PEラインへ直接傷が入るのを防ぐためです。
リーダーを長く取りすぎると、仕掛けを回収したときにPEとの結束部までガイドへ巻き込みます。40〜50cmなら、仕掛けを船べりまで上げたときに接続部が手元へ来るため、傷んだリーダーだけを切って交換できます。
PE直結でも仕掛けは作れますが、スナップを結び直すたびにPE本線が短くなります。短いリーダーを入れておけば、海底や船底へ触れる部分をリーダーに限定し、傷が入ったときもPE本線を切らずに交換できます。
ライン結束は乗船前に作る
PEラインとリーダーは、FGノットなど普段から強度を安定させられる結びで接続します。揺れる船上で初めて結ぶのではなく、自宅か出船前に組み、強く引いて抜けないことまで確かめます。
船上で切れた場合は、速さだけで結び方を選ばず、自分が確実に結べるノットで作り直します。結束部から切れる状態で小突きを再開すると、根掛かりだけでなくタコを巻き上げる途中でも仕掛けを失います。
リーダーの先に船タコ用スナップを付ける
リーダーの先には、エギ用とオモリ用の接続部が分かれた船タコ用スナップを結びます。上側のリングへリーダー、横の接続部へタコエギ、下の接続部へオモリを付けます。
上にリーダー、横にエギ、下にオモリ
上下を間違えると、タコエギのカンナがリーダーへ触れたり、オモリとエギが重なったりします。新品のスナップでも、最初に机の上で広げ、接続部の向きを確かめてから仕掛けへ使います。
スイベルが入ったタイプは、エギが回転したときのヨレを逃がせます。ただし、回転部へ砂や塩が固着すると動かなくなるため、釣行後は真水で洗い、線材が曲がったものは交換します。
1個付けは片側を空ける
2個付け用スナップでタコエギを1個だけ使う場合は、片側の接続部を空けたままで構いません。スナップを別の形へ交換せず、エギを1本外すだけで仕掛けが受ける潮と根掛かりの箇所を減らせます。
1個付けと2個付けを替える条件は、タコエギを2個付けする理由と使い分けで詳しく解説しています。
タコエギとオモリを別々の接続部へ付ける
船タコ用スナップを結んだら、横へタコエギ、下へオモリを付けます。タコエギのアイへスナップを最後まで通し、軽く引いて外れないことを確かめます。
2個付けは同じ大きさから始める
最初の2本は、同じ3.5号のタコエギで大きさをそろえ、色だけを変えます。大きさ、重さ、形を一度に変えると、片側だけが大きく潮を受け、着底時にエギ同士が重なる原因になります。
2本を付けた後は、スナップを持ち上げてカンナ同士が噛み合わないかを確かめます。絡む場合は接続部の向きを直し、それでも重なるなら1個付けへ戻します。
オモリは船宿指定号数を付ける
オモリの重さは水深だけで決めず、船宿指定の号数へ合わせます。同船者と沈下速度がそろわないと、仕掛けが斜めへ入り、オマツリが増えるためです。
タコエギを2本付け、ブレードやワームまで加えると、仕掛けが受ける潮も増えます。着底が分からないときは、すぐにオモリを重くする前に、エギを1本へ減らし、余分な飾りを外します。
40号、50号、60号を持ち替える条件は、船タコのオモリの選び方で確認できます。
船魂で使っている船タコ仕掛け
船魂では、タナトル4の2号を200m巻き、ハヤブサの2WAYスナップへ蛸墨族35gを付けています。リーダーはフロロ10号を40〜50cmで組みますが、船上で結び直すための予備には市販の完成リーダーも使えます。
- 2号で重いオモリとタコの重みを受け止める
- 200m巻いて高切れ後の残量を確保する
- 10mごとの色分けで仕掛けが出た長さを把握する
タナトル4は、船魂で使っている船タコ用PEです。2号を200m巻いておけば、根掛かりで途中から切れた後も残ったラインで釣りを続けられます。4本編みで張りがあり、オモリが底へ触れたときの硬い振動が竿先へ返ります。
ダイワ 速攻タコエギリーダー 10号

この機種が合う人
揺れる船上で長いノットを組まず、切れたリーダーを短時間で交換するための完成リーダー。
- 記事で基準にしているフロロ10号と全長40cmに合う
- PE側はループ接続で取り付けられる
- 仕掛け側に大型セイフティスナップを備える
速攻タコエギリーダー10号は、フロロ10号を40cmに仕上げた市販品です。自宅でリーダーを組んでおくのが基本ですが、船上で高切れしたときの予備があれば、揺れる船上でFGノットを最初から組み直す時間を減らせます。
ハヤブサ タコエギ・タコスッテ用 2WAYスナップ SR523

この機種が合う人
タコエギの1個付けと2個付けを替えながら、オモリを別の接続部へ取り付けられる船タコ用スナップ。
- エギを1本と2本のどちらでも取り付けられる
- オモリ用スナップが分かれている
- エギを外すだけで1個付けへ戻せる
2WAYスナップは、タコエギを1本だけ付ける日も、色を変えて2本付ける日も同じ仕掛けで対応できます。エギ用とオモリ用の接続部が分かれているため、船上で迷わず付け替えられるところが使いやすいです。
- 35gの自重でオモリの横でも動きを出せる
- ラトルとブレードで音と反射を加えられる
- 同じ大きさで色を変えた2個付けを組みやすい
蛸墨族35gは、船魂でメインに使っているタコエギです。2個付けでは同じ3.5号で大きさをそろえ、イタリアンとイエロータイガーなど色の違う2本を組み合わせています。
捨て糸は根が荒い場所だけで使う
基本の仕掛けでは、船タコ用スナップの下へオモリを直接付けます。捨て糸は必ず入れる部品ではありません。
オモリだけが岩の隙間へ挟まる場所では、スナップとオモリの間へ、本線やリーダーより弱いナイロンを短く入れる方法があります。根掛かりしたときに捨て糸が先に切れれば、タコエギとスナップを回収できます。
ただし、捨て糸が長いとオモリが振られ、タコエギやカンナへ絡みます。細すぎれば小突きや巻き上げの途中で切れます。船によって仕掛けの決まりも異なるため、根掛かりが多い場所で使う前に船長へ確認します。
集寄を付けすぎると仕掛けが流される
タコベイト、ワーム、ブレードなどは、色や動きを加えられます。一方で、付けるほど仕掛けが潮を受け、同じオモリでも着底が遅くなります。
最初はタコエギとオモリだけで底を取り、小突いた振動が手元へ戻る状態を作ります。反応がないときに集寄を一つ足せば、何を変えて反応が出たのかも判断できます。
エサ巻きやワームを禁止している船もあります。使える物を持っているかではなく、乗る船で使えるかを予約時に確かめます。
投入前に仕掛けを一周確認する
仕掛けを組めたら、そのまま海へ落とさず、PEライン側からオモリまで手でたどります。船上で見つかる小さな傷や半開きのスナップは、着底後には確認できません。
結束部とリーダーの傷を確かめる
PEとリーダーの結束部を強く引き、滑りや抜けがないかを確かめます。リーダーに白く曇った部分、折れ、ざらつきがあれば、その部分を切って結び直します。
根掛かりを外した後も同じ確認を行います。仕掛けが戻ってきても、結束部やリーダーへ負荷が残っていれば、次の合わせで切れることがあります。
スナップとカンナの絡みを解く
すべてのスナップが閉じているか、タコエギ2本が自由に動くか、カンナ同士が噛み合っていないかを確かめます。カンナが曲がっていればプライヤーで戻し、針先が鈍っていれば交換します。
仕掛けを足元へ置くと、揺れた船上でカンナを踏む危険があります。投入までタコエギを船べりの外へ出さず、指定された投入位置で扱います。
船宿の仕掛けルールへ合わせる
確認するのは、オモリ号数、タコエギの本数、エサ巻きやワーム、集寄、捨て糸の可否です。同じ明石や大阪湾でも、船や時期によって決まりが変わることがあります。
予約ページに書かれていない場合は、乗船前に船長へ聞きます。船宿指定へそろえることは、自分の仕掛けを着底させるだけでなく、隣とのオマツリを減らすためにも必要です。
仕掛けが絡むときは部品を減らして直す
投入のたびにタコエギがリーダーへ絡むなら、スナップの上下と接続先を確かめます。次に2本のエギを同じ大きさへそろえ、カンナの向きを離します。
それでも絡む場合は、ワームや集寄を外し、タコエギを1本へ減らします。部品を足して直そうとすると原因が増えるため、PE、リーダー、専用スナップ、エギ1本、オモリの基本形まで戻します。
仕掛けが真下へ入ってもタコの乗りが分からない場合は、船タコの小突き方と合わせ方で、着底後の小突き、止め、聞き上げをつなげられます。
船タコの仕掛けが整うと小突きへ集中できる
船タコの仕掛けは、PEライン、リーダー、船タコ用スナップの順につなぎ、スナップの横へタコエギ、下へオモリを付けます。PE2号、フロロ8〜10号を40〜50cmという基本形から始め、最終的な号数とエギ本数は船宿指定へ合わせます。
仕掛けが絡まず真下へ落ちると、着底の硬い振動が竿先へ返り、タコがエギを押さえたときの粘る重みとの差が手元へ伝わります。オモリを底へ置き、小さく動かして数秒止める。その次の聞き上げで重みが増える瞬間へ集中できることが、仕掛けをシンプルに組む一番の利点です。








