船タコのオモリの選び方とは?底取りや根掛かり、カラーによる使い分けを解説
2026年07月13日

船タコのオモリは、軽いほど扱いやすいわけではありません。潮に押されて着底が曖昧になると、タコエギが底を離れ、隣の人とのオマツリも増えます。
最初に使うのは船宿指定の号数です。そのうえで、着底が手元で分かるか、ラインが隣と同じ角度で入っているかを見て重さを調整します。
オモリを軽くするのは、真下へ落ちて底を取り続けられるときだけです。底が分からない、仕掛けが流される、2個付けで潮を受ける。このどれかが起きたら、軽さより底取りを優先します。
船タコのオモリは船宿指定号数から選ぶ
船タコのオモリは、地域で一律に決まるものではありません。同じ海域でも、水深、潮の速さ、船の流し方によって指定号数が変わります。
予約ページや出船案内に「50号統一」「40号と50号を用意」などの記載があれば、その指示どおりにそろえます。記載がなければ、予約時に船宿へ確認します。
同船者と重さをそろえる理由
自分だけ軽いオモリを使うと、仕掛けが潮に押されて斜めへ流れます。真下へ落ちている隣の仕掛けを横切れば、底へ着く前からオマツリが起きます。
重さをそろえるのは、着底を分かりやすくするだけでなく、同船者とライン角度を合わせるためです。自分の手元で底が取れていても、隣よりラインが大きく斜めなら一度回収します。
指定号数の前後も持っていく
船宿が複数の号数を認めている場合は、基準の重さに加えて前後を用意します。基準が50号なら、40号と60号も持っておく考え方です。
ただし、船上で勝手に号数を替えず、船長の指示を優先します。潮が緩んでも同じ号数で統一する船もあれば、流しごとに重さを替える船もあります。
オモリを重くするタイミング
オモリを重くする判断は、水深だけでは決まりません。着底、ライン角度、仕掛けの潮受けを順に確かめます。
着底が手元で分からない
クラッチを切って仕掛けを落とし、スプールの回転が止まっても着底の感触が曖昧なら、オモリを一段重くします。
底が分からないまま小突くと、エギが海底から離れた位置で動きます。タコへ見せる時間が減るだけでなく、余分な糸が出て根掛かりとオマツリも増えます。
ラインが大きく斜めへ出る
着底後すぐにラインが斜めへ伸び、糸を送り続けないと底を保てない場合も重くする目安です。
ただし、重くする前に一度回収して真下へ落とし直します。船が仕掛けへ近づく流しではラインがたるみ、船から離れる流しでは引っ張られるため、落とし直すだけで角度が戻ることもあります。
2個付けや集寄で潮受けが増えた
タコエギを2個付けすると、1個付けより仕掛けが受ける潮が増えます。ブレード、ワーム、集寄まで足せば、同じオモリでも沈み方は遅くなります。
2個付けで底取りが不安定になったら、オモリを重くする前に飾りを減らします。それでも隣より流される場合は、船長へ確認して一段重い号数へ替えます。
タコエギを増やす条件は、2個付けと1個付けの使い分けで詳しく紹介しています。
オモリを軽くできる条件
オモリを軽くできるのは、仕掛けがほぼ真下へ入り、着底を毎回はっきり取れるときです。軽くしたい気持ちだけで号数を下げません。
真下へ落ちて着底が明確
ラインが立ち、オモリが底へ触れた瞬間にスプールが止まるなら、船宿の許可範囲で一段軽くできます。
軽くすると、小突いたときにオモリを寝かせたり起こしたりする幅を抑えやすくなります。一方で、潮が速くなればすぐに流されるため、ライン角度が変わった時点で元の号数へ戻します。
タコの触りを区別しにくい
重いオモリでは、海底の硬さが強く手元へ返り、タコがエギを押さえた粘る重みを区別しにくいことがあります。
底取りに余裕がある条件なら、一段軽くすると小突きの振動が消える変化を捉えやすくなります。ただし、軽くしてラインが斜めになるなら、感度より底取りを優先して重さを戻します。
40号・50号・60号の持ち分け
オモリ1号は3.75gです。40号は約150g、50号は約187.5g、60号は約225gになります。
40号は、浅場や潮が緩く、仕掛けが真下へ入る条件で使います。50号は、40号では流されるものの60号まで上げなくても着底が分かる条件を受け持ちます。60号は、水深が増えたときや潮が速く、50号で底を取り続けにくいときに使います。
これは固定の正解ではありません。40号を標準にする船もあれば、60号以上で統一する船もあります。先に船宿指定を確認し、その範囲の中で底を取れる重さを選びます。
オモリの形と色を選ぶ順番
重さが決まったら、次に形を選びます。色や発光は最後に足します。
最初は標準的な形
六角型や小田原型など、転がりにくく底立ちを取りやすい形から始めます。平らな砂泥底から岩混じりまで使え、オモリを寝かせて起こす小突きも行いやすい形です。
底で大きく転がる丸型は、船宿や釣り場によって使いにくいことがあります。形の指定がある場合も船宿へ合わせます。
根が荒い場所では細身を試す
岩や貝殻の隙間へオモリが挟まる場合は、細身で引き抜きやすい形を試します。
ただし、細身なら根掛かりしないわけではありません。ラインを斜めにしたまま引きずれば、エギのカンナやスナップも障害物へ入ります。形を替える前に、底を引きずっていないかを確かめます。
色は重さと形を決めた後
夜光や派手色のオモリは、濁りや水深がある場所で仕掛けの輪郭を足せます。ただし、色を替えても底が取れなければ釣りは成立しません。
先に重さと形を決め、仕掛けが安定してから色を替えます。タコエギ側でも色を変えられるため、オモリまで派手にするかは仕掛け全体を見て決めます。
船魂で使っている船タコのオモリ
船魂では、無塗装の六角型を重さの基準にしています。濁りや光量の変化があれば色付きへ替え、潮が速く仕掛けの姿勢が落ち着かないときは舵型を使います。
色付きが無塗装より常に釣れるわけではありません。最初から色を増やすのではなく、同じ号数のまま色や形だけを替えると、底取りを崩さず変化を付けられます。
タカタ パックオモリ 六角型
- 無塗装なので、タコエギ側の色を替えたときに反応を比べやすい
- 六角型で底へ置いた感触を取りやすく、寝かせて起こす小突きに使える
- 価格を抑えて予備を持ちやすく、根掛かりがある船でも数をそろえられる
タカタの六角型は、色や集魚機能を足さずに底取りを確認するためのオモリです。船宿指定が50号なら50号を中心にそろえ、根掛かりが予想される場所では予備も多めに入れます。
色付きへ替える前に無塗装で落とすと、仕掛けが流される原因が重さなのか、飾りやエギの潮受けなのかを判断できます。砂泥底から岩混じりまで、最初に付けることが多い形です。
ダイワ 快適船シンカー SN
- 夜光パール、夜光ピンク、ケイムラ系から潮色と光量に合わせられる
- 40号、50号、60号を同じ形でそろえ、重さだけを替えやすい
- 細長い変則小田原型で、六角型とは底へ触れたときの感触を変えられる
快適船シンカー SNは、無塗装で底を取れたあとに色を足すオモリです。朝の暗い時間や濁りでは夜光系、日中はケイムラ系へ替えられます。
エギを2色使っているときは、オモリまで派手にしないこともあります。エギの色をそろえたままオモリだけ替えると、仕掛け全体の見え方を一か所だけ変えられます。
ハヤブサ 目玉集魚シンカー 舵型
- 舵型の面で仕掛けの姿勢を保ち、潮が速い場所で横流れを抑えやすい
- フラッシュゴールド、アカキン、ブルーパール、ピンクグローを選べる
- 40号から80号まであり、船宿指定へ合わせながら同じ形を使い続けられる
目玉集魚シンカー 舵型は、六角型で仕掛けの姿勢が落ち着かないときに使います。とくに潮が速い場所では、重さを上げるだけでなく、潮を受け流す形へ替えるとライン角度が戻ることがあります。
色はピンクグローやアカキンなどがあります。形と色が同時に変わるため、まず無塗装で底取りを確認し、そのあとで潮と濁りの両方へ変化を付けたい場面に入れます。
根掛かりを減らすオモリの動かし方
根掛かりは、重さだけで決まりません。オモリを底へ置く時間と、船が流れてライン角度が変わったときの対処で差が出ます。
引きずらず寝かせて起こす
砂泥底では、竿先を大きく上下させず、オモリをその場で寝かせて起こすように小突きます。
オモリを跳ね上げ続けると、着底のたびにエギも大きく動きます。反対に、底へ押し付けたまま船で引きずると、岩やロープへ仕掛けが入り込みます。オモリが底へ触れている感覚を保ちつつ、同じ場所へ置き続けない動かし方が必要です。
糸が斜めになったら落とし直す
船が流れてラインが斜めになったら、糸を出し続けて追いかけず、一度回収して落とし直します。
斜めのまま引けば、オモリとエギが海底を横へ移動します。根掛かりを外す時間が増える前に、真下へ入れ直すほうがタコへエギを見せる時間を保てます。
根を感じたら仕掛けを一度浮かせる
岩へ触れる硬い振動や、引っ掛かって外れる感触が続いたら、小突きを止めて仕掛けを底から離します。
そのまま強く引かず、竿先を少し戻して糸の張りを緩め、外れたら数メートル巻いて落とし直します。根掛かりが続く場所では、タコエギを1個付けへ戻す判断も必要です。
船タコのオモリでよくある疑問
タコエギ本体の重さだけでは足りない?
船タコでは、タコエギ本体に重さがあっても、別に船宿指定のオモリを付けます。
エギだけでは沈下速度とライン角度を同船者へ合わせにくいためです。船タコ用スナップのオモリ接続部へ、指定号数のオモリを取り付けます。
ロッドのオモリ負荷を超えてもよい?
ロッドに表示されたオモリ負荷の範囲を超える号数は使いません。キャスト時や小突きで竿へ想定以上の負荷がかかり、破損につながります。
乗る船の指定号数を扱えないロッドなら、オモリを軽くするのではなくロッドを合わせます。船タコロッドの選び方で対応号数を確認できます。
オモリは何個持っていく?
平らな砂泥底でも、指定号数を3個以上用意します。岩礁や岸壁周りを流す船では、さらに予備を増やします。
指定号数の前後を持ち込める場合も、最も使う号数を多めにします。出船前に船宿へ根掛かりの多さを聞けば、必要数を判断しやすくなります。
船タコのオモリは底を取れる重さを選ぶ
船タコのオモリは、船宿指定号数から始めます。着底が分からない、隣よりラインが斜めへ出る、2個付けで仕掛けが流される場合は、飾りを減らしてから重さを上げます。
仕掛けが真下へ入り、毎回はっきり底を取れる条件だけ一段軽くします。40号、50号、60号は水深だけで固定せず、その日の潮と船長の指示に合わせて持ち分けてください。
オモリが底へ触れる硬い振動と、タコがエギを押さえた粘る重みを区別できるようになると、小突きを止めるタイミングが分かります。底を取り直しながら同じ場所へエギを置けたとき、次の聞き上げで竿へ重みが乗る瞬間が船タコの面白さです。









