イカメタル電動リールの選び方|深場と回収回数で手巻きと使い分ける
2026年07月15日

深場で仕掛けを何度も入れ直していると、後半は腕が重くなり、群れが入っても次の投入が遅れます。そこで電動リールを使いたくなりますが、本体の重さでステイが短くなり、穂先の小さな戻りを取りにくくならないか。
15〜20号を使う浅場なら、私なら手巻きのカウンター付きベイトリールを選びます。軽いタックルのほうが、止める、少し巻く、穂先が戻るまで待つ動作を繰り返しても腕が重くなりにくいからです。
一方で、水深が深い船や潮が速い日、25〜30号を使って何度も仕掛けを回収する日は、後半になるほど腕が重くなります。回収が遅れて群れを通す回数が減るなら、電動リールを足す意味があります。
電動に任せるのは、誘いではなく回収です。狙うタナでは手で誘い、仕掛けを入れ直す場面だけ電動で巻く。この使い分けなら、イカメタルらしい穂先の変化を取りながら、体力を使い切らずに済みます。
この記事で分かること
イカメタルで電動リールが役立つ水深・号数・回収回数
手巻きで足りる日と電動を足す日の違い
100番・200番・300番の選び分け
船魂が選ぶ電動リール5機種
この記事では、イカメタルで電動リールが必要になる場面と、番手の選び分け、船魂が選ぶ5機種を紹介します。
5機種は専用・深場・兼用で選び分ける
一晩手持ちで誘うなら、私は375gのシーボーグ100Jから選びます。電動に替えたのに、持ち重りでステイが短くなるのは避けたいからです。
細いPEラインを使い、誘いの巻きを自分の手で行いたいなら、フォースマスター200/201DHを選びます。PE0.8号を300m以上巻く深場では、400m巻けるフォースマスター300DH/301DHまで上げます。
「他の船釣りにも使うかもしれない」という理由だけで、最初から重い200番を選ぶことはしません。兼用する釣りとPE号数が決まっているときに、レオブリッツ200JかシーボーグG200Jを選びます。
電動リールを足すかは水深・号数・回収回数で決める
電動リールは、買えばイカメタルが簡単になる道具ではありません。私は、本体の重さよりも、何度も回収して腕が疲れる負担のほうが大きい日に電動を使います。
水深が深いだけで電動にはしません。スッテの号数と、一晩に何度仕掛けを入れ直すかまで含めて決めます。深くても入れ直す回数が少なければ手巻きで通せますが、群れを追って投入を繰り返す船では、回収の疲れでステイが短くなります。
15〜20号中心の浅場は手巻きが先
水深が浅く、15〜20号前後で何度も底を取り直せる日は、手巻きのカウンター付きベイトリールで十分です。
電動リールは回収を助けますが、誘っている間は本体の重さを手で支え続けます。穂先を止める、数回だけ巻く、戻るアタリを待つ動作では、軽い手巻きリールのほうがロッドを支える力が少なくて済みます。
せっかく電動を買うのだから大きめを、という選び方はイカメタルではしません。浅場で手巻きに不満がないなら、電動リールを買う必要はありません。
浅場中心なら、軽さとカウンターを優先した手巻きモデルを選びます。手巻きリールの選び方は、こちらの記事も参考にしてください。
深場・速潮で回収が重いなら電動を使う
水深が深くなると、スッテを回収する距離が伸びます。潮が速くラインが斜めに出る日は、表示された水深より長くラインを巻き取らなければなりません。
1回の回収なら耐えられても、仕掛けを何度も入れ直すと腕が重くなり、群れが入った時間に投入が遅れます。電動で回収時間を縮めると、次の投入を早めるだけでなく、狙うタナでアタリを待つ集中力も保てます。
腕が痛くなってから電動へ替えるのでは遅いです。群れが入るたびに仕掛けを入れ直す船なら、最初から電動を使います。巻き上げが楽になるだけでなく、群れが通っている間にもう一度仕掛けを入れられます。
25〜30号やオモリグにも使うならPE2号300mを巻ける200番
25〜30号を使う船やオモリグも混ぜる日は、軽いスッテだけの日より仕掛け全体が重くなります。ラインが斜めに出ても底まで届くPEを確保するため、100番の軽さだけで決めず、PE2号300mなど船宿指定を満たす糸巻量で番手を決めます。
イカメタルだけでなく、オモリグやタイラバにも回すなら、レオブリッツ200JやシーボーグG200JのようにPE2号を300m巻ける200番で、他魚種の指定号数にも対応できます。
ただし、「いつかタイラバにも使うかも」という予定だけなら、私は自重が軽い100Jかフォースマスター200/201DHを選びます。兼用性は便利ですが、使わない糸巻量と自重も毎回船上へ持ち込むことになるからです。
100番・200番・300番は手持ち時間と糸巻量で分ける
一晩手持ちで誘うなら、シーボーグ100Jのような100番から選びます。シーボーグ100Jは375gで、PE1号を300m巻けます。必要なPEを巻けるなら、私は100番で止めます。番手を上げて糸巻量を増やすより、一晩持ち続けたときの腕の負担を抑えたいからです。
200番でも、フォースマスター200/201DHはPE0.8号前後を使い、手巻きの誘いを残したい人向けです。レオブリッツ200JやシーボーグG200JはPE2号を300m巻き、オモリグやタイラバにも使えます。イカメタルだけならフォースマスター200/201DH、PE2号を使う他魚種にも持ち出すならレオブリッツ200JかシーボーグG200Jを選びます。
300番は、通常のイカメタルだけなら大きめです。ただ、フォースマスター300DH/301DHはPE0.8号400mを巻け、300DHで400gに収まります。深場でPE0.8号を400m必要とするなら300番、そこまで巻かないなら200番か100番です。
イカメタルで使う電動リール5機種
一晩手持ちで誘うなら100Jかフォースマスター200/201DH、深場で細糸を多めに巻くなら300DH/301DHを選びます。PE2号を使うオモリグ、タイラバ、タチウオにも持ち出すなら、レオブリッツ200JかシーボーグG200Jです。イカメタルだけなら、この2台より軽い100Jかフォースマスターを選びます。
ダイワ シーボーグ100J
- 375gで、誘っている時間の手元の負担を抑えられる
- PE1号300m、PE1.5号200m、PE2号150m
- JOGを親指で操作し、回収へ移るときに持ち替えを減らせる
イカメタル専用で1台選ぶなら、私はシーボーグ100Jにします。回収を電動に任せても、穂先の変化を待つ間の手元が重くなりすぎません。375gという軽さは、巻き上げ中よりも、止めてアタリを待つときに効きます。
PE1号を300m巻けるため、浅場から標準的な水深なら必要なライン量を確保できます。PE0.6号や0.8号を使う場合は、船宿の指定とカウンター設定に合わせて下巻きを調整します。
深場でPE0.8号を300m以上巻きたいならフォースマスター300DH、PE2号まで使うなら200番を選びます。イカメタル以外に使わないなら、100Jの小ささと軽さを優先します。
シマノ フォースマスター200/201DH
- PE0.8号270m、PE1号220m、PE1.5号150m
- 200DHは385gのダブルハンドル仕様
- タッチドライブで回収速度を親指から変えられる
フォースマスター200/201DHの良さは、電動で回収したあと、すぐ手巻きに戻れることです。細いPEラインを使い、狙うタナでは自分の手で誘いたいときに選びます。
200DHは385gのダブルハンドル仕様です。狙うタナで数回だけ巻く、止めたあとに少し送り直すといった操作を手巻きで行い、仕掛けを入れ直すときだけ電動を使えます。
PE0.8号は270mなので、300m以上必要な深場で高切れすると、その日の釣りを続けるPEが不足します。標準的な水深なら200/201DH、PE0.8号を300m以上巻く深場なら300DH/301DHを選びます。
シマノ フォースマスター300DH/301DH
シマノ フォースマスター300DH/301DH
この機種が合う人
PE0.8号を400m巻き、深場の回収負担と手持ちの重さを両方抑えたい小型300番。
- PE0.8号400m、PE1号300m、PE1.5号200m
- 300DHは400gでダブルハンドルを装備
- フォールレバーで仕掛けの落下速度を調整できる
フォースマスター300DH/301DHは、深場でPE0.8号を400m巻きたいときに選びます。200DHより15g重いだけで、PE0.8号を130m多く巻けるため、深場船へ何度も乗るなら私は300DHにします。
PE0.8号を400m巻いておけば、高切れした後も底まで仕掛けを届けられます。
一方で、浅場の15〜20号中心なら、この糸巻量を使い切りません。深場へ行かない人は200DHや100Jを選んだほうが本体を軽くできます。
ダイワ レオブリッツ200J
- PE2号300m、PE1.5号450mで、高切れ後も底まで届くPEを確保できる
- JOGを親指で操作し、持ち替えずに着底から回収へ移れる
- 高耐久モーターを省く代わりに、シーボーグG200Jより本体価格を抑えている
レオブリッツ200Jは、イカメタル専用としては最初に推しません。ただ、PE2号300mを巻いた1台をオモリグ、タイラバ、タチウオにも使うなら、G200Jより価格を抑えられます。
PE2号300mを巻けるため、オモリグ、タイラバ、タチウオなどにも回せます。480gあるので、浅場で一晩持ち続けるなら100Jやフォースマスター200DHの軽さが上です。
私なら、イカメタルだけなら100J、オモリグやタチウオまで同じ電動リールを持ち出すならレオブリッツ200Jと分けます。
ダイワ シーボーグG200J
- PE2号300m、PE3号200mで太糸まで使える
- 高耐久のMAGMAX-Gモーターを搭載
- モーター連動クラッチで、クラッチ操作後の立ち上がりを早められる
シーボーグG200Jは、イカメタルだけに使うには重く、価格も上がります。私なら、浅場中心の1台目には選びません。
PE2号を300m巻け、高耐久モーターを搭載しています。本体は520gありますが、深場のオモリグ、タイラバ、タチウオで重い仕掛けを何度も回収するなら、このモーターが効きます。
私は、軽いスッテを細かく誘う日には選びません。重い仕掛けを何度も回収する釣りまで1台でこなしたいときに選びます。
電動で釣れないときは狙うタナの巻き上げを止める
電動リールに替えてイカが乗らなくなったら、私はまず、狙うタナまで電動で巻き続けていないかを見直します。
仕掛けを入れ直す回収では速度を上げます。ただし、船長の指示ダナへ入ったら電動を止め、手巻きで数回誘ってからステイを入れます。穂先が入る、戻る、揺れが一瞬止まる。その変化を待つ時間がないと、追ってきたイカがスッテを抱き切れません。
高速巻きの勢いを残したまま指示ダナへ入れると、イカがスッテを抱く間を作れません。タナの手前で速度を落とすか電動を止め、そこから手巻きに戻します。
電動に任せるのは、群れがいない層の回収だけです。釣るタナでは手巻きに戻せば、電動を使っても誘いが大きくなりすぎません。
深場と仕掛けの入れ直しが多い日は電動を使う
回収のたびに腕が重くなり、ステイが短くなってきたら電動の出番です。15〜20号中心の浅場なら、軽い手巻きリールで穂先の変化を待ちます。深場、速潮、25〜30号、頻繁な仕掛けの入れ直しが重なる日は、電動で腕を使い切らず、アタリを待つ集中力を保ちます。
イカメタルだけに使うなら自重の軽い機種、深場なら細糸を多めに巻ける機種を選びます。他魚種にも使うなら、PE2号を300m巻ける200番まで広げます。
群れが入った合図で仕掛けを素早く入れ直し、狙うタナへ着いたら電動を止める。私は、最後の流しまで穂先の小さな戻りを待つために、回収は電動へ任せます。












