イカメタルロッドの選び方|乗せ調子・掛け調子・価格帯から7本を紹介
2026年03月31日

イカメタルロッドを選ぼうとすると種類が多く、最初の1本はどれを選べばよいのか迷いがちです。
ベイトかスピニングか、6ftか7ftか、乗せ調子か掛け調子か。そのうえ、エントリーモデルから8万円台のハイエンドまで価格帯が広すぎて、どこから手をつければいいか分からなくなります。
最初の1本としては、ベイトロッドで6〜6.5ft・乗せ寄りの調子・MLかM前後が基準になります。船宿が指定する号数のスッテを無理なく操作できるパワーかどうかを先に押さえておけば、地域差があっても候補が絞れます。
最初の1本はこの3モデルから
まずはこの3本から、方向性に合う1本を選んでみてください。
1本目のエメラルダスXは、乗せ調子・1万円台・オレンジソリッドティップで、まず穂先の動きでアタリを覚えるための1本として外しにくいモデルです。2本目のエメラルダスMXは、乗せ調子のまま感度と軽さを一段引き上げたいときに迷わず選べる、ミドルの中核モデルです。3本目のエメラルダスAIRは、長い夜釣りで持ち重りを減らしたい・もっと小さなアタリを感じたいと思った段階で、乗せ調子のまま突き詰めるダイワの最高峰です。
イカメタルにおすすめのロッド7選
乗せ調子と掛け調子の両方を、エントリーから10万円台まで価格帯ごとに1本ずつ選んでいます。ダイワ・シマノ・がまかつ・テンリュウの主要メーカーから、各価格帯で実績のあるモデルに絞りました。深場対応やオモリグ兼用も含めているので、釣行エリアの水深やスタイルに合う1本を選んでください。
| モデル | 調子 | パワー | 価格帯 | おすすめの人 | ひとことで言うと |
|---|---|---|---|---|---|
| エメラルダスX 65ULB-S | 乗せ | UL(5〜20号) | 実売1万円台後半 | まず体験したい入門者 | 乗せ寄りエントリーの定番 |
| セフィアBB F-B66M-S | 掛け | M(8〜25号) | 実売1万円台後半 | 積極的に掛けに行きたい人 | ファストテーパーで手返し重視 |
| エメラルダスMX N60ULB-S | 乗せ | UL(5〜25号) | 実売3万円前後 | 感度・軽さでステップアップしたい人 | 乗せ調子の中核ミドルモデル |
| スピードメタルSS B66MH-solid | 掛け | MH(10〜30号) | 実売2万円台前半〜中盤 | 深場・潮が速いエリアの人 | パワーと感度のバランス型 |
| ブリゲイド トバリ BT682B-L | 乗せ特化 | L(5〜25号) | 実売4万円前後 | 喰い渋り・ロングステイ重視の人 | グラスチューブラ乗せスペシャル |
| エメラルダスAIR N65ULB-S | 乗せ | UL(5〜25号) | 実売5万円前後 | 軽さ・感度を突き詰めたい人 | 自重70gのダイワ最軽量クラス |
| セフィアリミテッド F-B63M-S | 掛け | M(8〜45号) | 実売10万円前後 | 掛けのスタイルを突き詰めたい人 | シマノ最高峰・25年モデル |
エントリーモデル(実売1万円台)
最初はスッテの動かし方と、穂先でアタリを読む感覚を身につけることが先です。1万円台でも、夜釣りで穂先を追えるソリッドティップと乗せ調子のブランクスを持ったモデルがそろっています。
- 暗い船上でも穂先の動きを目で追える
- スパイラルガイドで夜釣りの糸絡みトラブルを減らせる
- レギュラーテーパーが合わせの遅れを吸収してアタリを乗せやすい
乗せ調子の1本目として定番のモデルです。オレンジのソリッドティップで夜の船上でも穂先の動きが目で追えます。合わせが少し遅れてもレギュラーテーパーがアタリを乗せてくれるので、「穂先が動いたら合わせる」という感覚を覚えながら釣れます。
シマノ セフィアBB メタルスッテ F-B66M-S
この機種が合う人
ファストテーパーの掛け調子エントリー。テンポよく掛けに行きたい人に合う1本。
- ハイパワーXでフッキングの力をブランクスに乗せやすい
- ファストテーパーでアタリを感じてから掛けるまでの動作が速い
- スパイラルガイドで夜間の糸絡みを減らせる
掛け調子でテンポよくアタリを取りに行く釣りを、エントリー帯から試したい人に合うモデルです。タフテックα穂先はソリッドながら張りがあり、ハイパワーXがフッキングのパワーをロスなく伝えるので、アタリを感じてから掛けるまでの動作が速い。エメラルダスXが乗せ寄りなのに対し、こちらは積極的に掛けに行くスタイル向きです。
ミドルクラス(実売2万円台後半〜3万円台)
エントリーとの差が出るのは、長い夜釣りの終盤です。腕の疲れ方と、ティップに出てくるかどうか微妙なアタリへの反応が変わってきます。
- メガトップの反響感度でエントリーでは拾いにくいアタリが手元に伝わる
- HVFカーボン+X45で軽く仕上がり長い夜釣りの終盤で差が出る
- VJOINTフェルールで継ぎ目の感度ロスを抑えられる
乗せ調子でエントリーから感度と軽さを一段引き上げたい人が選びやすいミドルモデルです。メガトップの反響感度でエントリーでは拾いにくいアタリが手元に届き、HVFカーボン+X45でエメラルダスXより軽く仕上がっています。差は長い夜釣りの終盤ほど出ます。
がまかつ スピードメタルSS B66MH-solid
この機種が合う人
MHパワーで深場・潮速エリアをカバーする掛け調子のミドルモデル。
- MHパワー(10〜30号対応)で深場・潮速の日でも重いスッテを操作できる
- ソリッドティップで深棚のイカパンチも穂先の動きとして確認できる
- ハイレスポンスブランクスでシャクリのテンポが落ちない
深場や潮が速い海域で、20〜30号前後のスッテを使う釣りなら合うモデルです。MHパワーで水深80m以上でも重いスッテを動かせるパワーがあり、ソリッドティップで深棚のアタリも穂先の動きで確認できる。エメラルダスMXが乗せ寄りなのに対し、スピードメタルSSは掛け寄りのレスポンス重視です。
テンリュウ ブリゲイド トバリ BT682B-L
この機種が合う人
グラスチューブラの乗せ特化モデル。喰い渋りとオモリグ兼用を重視する人向け。
- グラスチューブラティップが船の揺れを吸収してスッテをその場に安定させる
- 微妙なアタリを穂先が追いカーボンでは見えにくい動きも確認できる
- 錘負荷8〜30号対応でイカメタルとオモリグを1本で兼用できる
喰い渋りのロングステイを重視する人、イカメタルとオモリグを1本で回したい人向けの乗せ特化モデルです。グラスチューブラティップが船の揺れを吸収してスッテを安定させ、カーボンソリッドでは見えにくい微妙な穂先の動きも追えます。他社ミドルが乗せと掛けを両立させているのに対し、このモデルは乗せ側に徹底して振っています。
ハイエンド(実売5万円〜10万円台)
軽さ・感度・素材の突き詰めを求めるなら、この帯域になります。1本を長く使い続ける前提で、投資として考えていい価格帯です。
ダイワ エメラルダスAIR イカメタル N65ULB-S
この機種が合う人
自重70gのダイワ最軽量クラス。長い夜釣りで軽さと感度を突き詰めたい人向け。
- 自重70gでダイワのイカメタルシリーズ最軽量クラス、長時間釣行の疲れが少ない
- AGSガイドとメガトップで目感度と手感度の両方でアタリをとれる
- HVFナノプラスで軽量化しながらブランクスの強度が落ちていない
乗せ調子で軽さと感度を最優先したい人、長い夜釣りで持ち重りを減らしたい人に合うモデルです。自重70gはダイワのイカメタルシリーズ最軽量クラスで、エメラルダスMXからさらに10〜20g軽い差は釣行の後半になるほど体感できます。AGSガイドとメガトップの組み合わせで、穂先の動きと手元の両方でアタリをとれます。
- タフテック∞穂先が着脱可能で折れても穂先だけ交換できる
- カーボンモノコックグリップが振動を増幅して深場のアタリが手元まで届く
- スッテ8〜45号対応で深場・重いスッテ・オモリグまでカバーできる
掛けのスタイルを突き詰めたい人、シマノの現行最高峰を選びたい人向けのモデルです(2025年5月発売)。カーボンモノコックグリップの振動増幅で深場のアタリも手元まで届き、タフテック∞穂先は着脱可能で折れても穂先だけ交換できます。定価110,000円(税込)と本格的な価格帯ですが、掛けのスタイルで長く使い続けるなら現行最高峰の1本です。
ロッドの選び方
ベイト vs スピニング
最初の1本はベイトロッドで
イカメタルはタナ(スッテを止める水深)が釣果を大きく左右します。ベイトリールにカウンター付きを使えば、何mで釣れたかをすぐに数字で確認できる。スピニングでもPEラインの色変わりでタナを把握できますが、精度と手返しの速さでベイトに勝てません。
スピニングはキャスティングやオモリグには有効で、2本目以降のサブタックルとして追加されることが多いです。最初の1本はベイトロッドから入るほうが、タナを共有する釣りに合わせやすいです。
長さ
6ft vs 6.5〜7ftは何を優先するかで決まる
6ft前後はスッテを素早く動かしやすく、フッキングスピードも速い。掛けの釣りで使いどころがあります。
6.5〜7ft前後は長い分、船の揺れを吸収して仕掛けを安定させます。乗せ調子・ロングステイ・オモリグと組み合わせる場面では長めのほうが仕掛けのブレが少ない。
最初の1本なら6〜6.5ftが選びやすく、ベイトリールと組み合わせたときも重心が前に寄りすぎません。
調子
乗せと掛け、最初の1本は乗せ調子を選ぶ
乗せ調子は、穂先に出たアタリを見てから合わせても、胴に入る曲がりでイカを抱かせる間を作れます。夜の船上で穂先の戻りを見ながら釣るなら、最初の1本は乗せ調子のほうが釣りの流れをつかみやすいです。
掛け調子は、穂先の入りや手元の違和感を早く拾って、自分から短い動作で掛けに行くロッドです。テンポよく棚を探る日や、アタリがはっきり出る日には強い反面、合わせが早すぎると触っただけで離される場面もあります。
船中でポツポツ拾う展開や、低活性で穂先が小さく戻る日を考えるなら、先に乗せ調子を基準にします。アタリの出方と合わせるタイミングが分かってから、深場や速い誘い用に掛け調子を足す順番のほうが失敗を減らせます。
パワー
対応号数は釣行先の船宿サイトで確認する
釣行エリアの船宿サイトで「使用スッテの号数」を確認してから選ぶのが先決です。
全国的には15号前後が最も多く使われますが、水深が深い海域(100m以上)や潮が速いエリアでは20〜30号が必要なこともあります。ロッドの対応スッテ号数がそこに収まっているかを先に確認してください。
MLかMクラスで10〜25号対応なら、15〜25号中心のエリアを押さえやすいです。
ティップ
最初はソリッドで目感度を養う
最初の段階では、ソリッドティップで目感度を養うほうが釣果に直結します。
チタンティップは目感度と手感度を両立していて、ソリッドでは気づけなかった微細なアタリが手元に来る。ただし、穂先の動きを読む習慣が先についていないと、手元の情報だけを頼りに合わせるのは難しい。まずソリッドで「穂先が動く=アタリ」という感覚を体に入れてから、チタンティップ搭載モデルへのステップアップを考えてみてください。
最初の1本は乗せ調子のベイトロッドから
最初の1本はベイトロッドで乗せ調子、6〜6.5ft・ML〜Mクラスから選ぶと、15〜25号中心のエリアに合わせやすいです。価格帯も実売1万円台のエントリーから始められます。
感度と軽さでステップアップしたい段階になったら、ミドルの3万円前後(エメラルダスMXやスピードメタルSS)を選ぶと差が分かりやすいです。長い夜釣りの疲労を減らしたい、もしくは本格的に1本を長く使い続けるつもりなら、5万円台以上のハイエンドまで視野に入れてください。
調子の方向性(乗せか掛けか)だけは先に決めておくと、同じ価格帯の中から候補が絞れます。











