イカメタルの釣り方を解説|誘い・タナ・アタリの基本
2026年07月20日

船長の指示ダナへ仕掛けを入れても、しゃくり続けるだけではイカが抱く時間を作れません。反対に止め続けると、スッテの存在を知らせる動きが減ります。
最初の投入は、指示ダナの下限へ仕掛けを入れ、小さな巻きシャクリを2〜3回、3〜5秒の停止を一組にします。回数と秒数はどの船でも通用する正解ではなく、誘いをそろえて反応の差を確かめるための出発点です。
アタリが出たら、水深と直前の誘いを覚えます。次の投入でも同じタナへ入り、同じ動きを繰り返せると、その夜に合う誘いが見つかります。
この記事で分かること
指示ダナへ入れたあとの最初の誘い方
穂先に出る押さえ込み・戻り・止まりの見分け方
タナを探して釣れた水深へ戻る方法
アタリがないときに変える順番
この記事では、イカメタルの誘い、タナ、アタリ、合わせまでを船上の順番で紹介します。
指示ダナへ入れたら2〜3回しゃくって3〜5秒止める

船長から「底から10m」「50〜30m」のように案内されたら、その範囲へ仕掛けを入れます。中層の指示なら海底まで落とさず、カウンターとPEラインの色を確かめて下限で止めます。
下限へ入ったら、竿先を小さく上げながらハンドルを2〜3回巻き、竿を水平付近で止めます。停止は3〜5秒から始め、鉛スッテの重みで曲がった穂先を動かさずに待ちます。
落とす|指示ダナの下限へ入れる
海底まで落とすか中層で止めるかは、船長の指示を優先します。
誘う|小さく2〜3回しゃくる
竿先とハンドルを同じリズムで動かし、仕掛けを少しずつ上げます。
止める|3〜5秒だけ穂先を保つ
鉛スッテの重みを感じた位置で止め、曲がり方の変化を待ちます。
イカメタルは、誘ったあとに必ず止めるところから始めます。 しゃくりはスッテへ気づかせる動き、停止は追ってきたイカが抱く時間です。
止めた穂先に出る押さえ込み・戻り・止まりを取る

分かりやすいアタリは、止めていた穂先が下へ押さえ込まれる変化です。鉛スッテの重みより一段深く曲がったら、イカが抱いた可能性があります。
反対に、曲がっていた穂先がふわっと戻る「抜けアタリ」もあります。イカが仕掛けを持ち上げるとラインに掛かる重みが減り、穂先がまっすぐな側へ戻ります。
細かな震えが急に止まる、重みが少しだけ増す、穂先が横へ動く変化もアタリです。波で上下しているときほど竿の位置を変えず、普段の曲がり方から外れた瞬間へ合わせます。
アタリかどうか確信がなくても、いつもと違う動きなら合わせます。 空振りなら同じタナへ仕掛けを戻せますが、待っている間にイカが離れると掛ける機会を失います。
アタリは竿を上へ持ち上げて掛ける
穂先に変化が出たら、一呼吸待たずに竿を上へ持ち上げます。大きく振りかぶる必要はなく、水平付近から竿全体へ重みを乗せる動きでカンナを掛けます。
竿を持ち上げたところで重みが続けば、そのまま一定速度で巻き始めます。途中で竿を下げたり巻きを止めたりするとラインが緩み、カンナから身が外れる原因になります。
水面まで来たイカは、仕掛けを急に抜き上げず船宿の取り込み方に従います。取り込み方は船によって異なるため、出船前に船長や仲乗りへ聞いておくと船べりで慌てません。
タナが分からないときは下から1〜2mずつ探る
指示ダナに幅があるときは、下限から上限へ1〜2mずつ探ります。2〜3回しゃくると仕掛けが少し上がるので、3〜5秒止めてから同じ動作を繰り返します。
底から探る指示なら、着底後すぐに糸ふけを巻き、鉛スッテを50cm〜1mほど浮かせます。底へ置いたままにすると根掛かりやオマツリが増えるため、着底確認のあとは底を切ります。
タナを探すときの動き
- 船長が案内した範囲の下限へ仕掛けを入れる
- 2〜3回しゃくって3〜5秒止める
- 1〜2m上で同じ動きを繰り返す
- アタリが出た水深をカウンターで覚える
- 次の投入は同じ水深へ直接入れる
中層の指示が出ているのに毎回着底させると、釣れている群れを通り過ぎます。自分の決めた探り方より、船長の指示と船内で釣れた水深を優先します。
日暮れ前は底付近、点灯後は船内で釣れた水深を優先する

日暮れ前の明るい時間は、底付近を狙う案内が多くなります。底から5mほどを細かく探り、仕掛けを大きく上まで動かすより、同じ層で誘いと停止を繰り返します。
集魚灯が効き始めると、ベイトと一緒にイカのタナが中層へ上がることがあります。隣で釣れた人が「35m」と伝えてくれたら、底へ落とし直さず35m前後へ仕掛けを入れます。
減灯後は、直前まで釣れていた水深より浅い側へ動く場合があります。船長の案内が変わったら、前のタナへ固執せず新しい範囲を探し直します。
船魂では、誘い方を増やす前にタナを合わせます。イカがいる水深を外したまま、しゃくり幅や停止時間だけを変えても反応の差は確かめられません。
一杯釣れたら同じ水深と直前の誘いを繰り返す
掛けた瞬間にカウンターの数字を確かめます。巻き上げながら数値を見ても釣れた水深は変わっているため、合わせを入れた直後の数字を覚えます。
次の投入は、釣れた水深の少し上で止め、ゆっくり落とすか、同じ水深へ直接入れて直前の誘いを繰り返します。しゃくり回数、停止時間、アタリが出たスッテまでそろえると、もう一杯へつながる条件が分かります。
同じ水深で反応が消えたら、そのタナへ何度も入れ続けません。船長の指示ダナへ戻り、下限から探り直します。
一杯釣れたあとの正解は、新しい技を足すことではなく、同じ水深と動きをもう一度通すことです。
掛け損ねたらその場でシェイクしてもう一度止める
穂先が動いたのに重みが乗らなければ、仕掛けを大きく巻き上げず同じタナへ留めます。竿先を数秒細かく震わせ、急に止めると、触ったイカがもう一度抱く時間を作れます。
シェイク後の停止でも触らなければ、竿をゆっくり下げて仕掛けを誘い下げます。ラインを張ったまま一度だけ落とし、止めた穂先の戻りを待ちます。
何度も強くしゃくると、触ったイカから仕掛けが離れます。掛け損ねた直後は広いタナを探すより、その場で小さく動かして止める方を先に試します。
反応がなければタナ・停止時間・誘いを一つずつ変える

指示ダナの上限まで探っても触らないときは、最初に水深を確かめます。船長の案内が変わっていないか、周囲で釣れた人がどの水深だったかを聞き、仕掛けを同じ層へ入れます。
タナが合っているなら、次に停止時間だけを変えます。3〜5秒から7〜10秒へ延ばすか、長く止めていたなら2〜3秒へ短くし、同じしゃくり幅で反応を確かめます。
その次にしゃくり幅と速さを変えます。小さな誘いに触らなければ少し強くし、強い誘いを続けていたなら竿先だけの動きへ戻します。
反応がないときに変える順番
- 指示ダナと船内で釣れた水深を合わせる
- 止める時間を短くするか長くする
- しゃくり幅と速さを変える
- 誘い下げやテンションフォールを一度入れる
- スッテとドロッパーのカラー・サイズを変える
- 仕掛けが斜めなら鉛スッテの重さを船長へ確認する
変えるのは一度に一つだけです。 タナ、誘い、カラーを同時に替えると、アタリが出ても次の投入で同じ条件を作れません。
鉛スッテの重さとカラーを選ぶ
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ドロッパーのサイズとカラーを変える
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カウンター・穂先・色分けPEで同じ操作を再現する
釣れたタナへ戻るには、カウンター付きベイトリールが役立ちます。表示された数字とPEラインの色を一緒に確かめると、カウンターに誤差が出たときも水深を合わせ直せます。
ロッドは、停止中の鉛スッテを支えながら、穂先の押さえ込みと戻りを追えるものを選びます。硬さだけで決めず、船で使う号数を背負った状態で穂先が曲がり切らないかを確かめます。
道具を高価なものへ替えることより、毎回同じ水深へ入れて同じ姿勢で止められることが先です。タナと誘いがそろうと、道具の違いも釣り場で判断できます。
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誘いと停止がそろうと小さなアタリが見えてくる
最初の投入は、指示ダナの下限へ仕掛けを入れ、2〜3回しゃくって3〜5秒止めます。アタリがなければ1〜2m上へ移り、同じ動きを繰り返します。
一杯釣れたら、合わせを入れた水深と直前の誘いを次の投入でもそろえます。反応が消れたときは、タナ、停止時間、しゃくり幅、フォール、カラーの順に一つずつ変えます。
イカメタルのおもしろさは、強くしゃくって大きなアタリを待つ釣りとは違います。止めていた穂先が数ミリ戻り、竿を持ち上げた瞬間に柔らかな重みへ変わる。その小さな変化を自分の誘いで繰り返せると、暗い海の中でイカがどの水深にいて、どの動きへ触ったのかが手元から伝わってきます。





