タチウオジギングのしゃくり方|ワンピッチ・ただ巻き・フォールの使い分け
2026年07月17日

船のタチウオジギングで、隣は掛けているのに自分のジグには反応がない。しゃくりを大きくしたり、巻きを速くしたり、急にフォールを入れたりすると、何が合っていないのか分からなくなります。
最初は船長の指示ダナの下限へジグを入れ、竿先を小さく動かすワンピッチを5回ほど入れて、1秒前後止めるところから始めます。アタリがなければ、しゃくり幅、巻き速度、止める時間、フォールの順に一つずつ変えます。
5回と1秒は、どの海でも通用する正解ではありません。最初の1投はこの回数と停止時間にそろえ、アタリが出たら直前の動きと水深を覚えます。
この記事で分かること
指示ダナへ入れたあとの最初のしゃくり方
ワンピッチ、ただ巻き、ストップ&ゴー、フォールの使い分け
アタリがないときに動きを変える順番
フォール中の糸ふけとアタリの取り方
この記事では、タチウオジギングの基本的なしゃくり方と、その日の反応に合わせて動きを変える方法を紹介します。
指示ダナの下限から小さなワンピッチで探る

船長から「底から10m」「60〜45m」のように案内されたら、指示された範囲の下限へジグを入れます。そこから小さなワンピッチを5回ほど入れ、1秒前後止めてから、もう一度5回しゃくります。
着底させる指示なら、ジグが底へ着いたあとにリールを巻いて底を切ります。中層の指示なら海底まで落とさず、カウンターとPEラインの色を見て下限で止めます。
落とす
指示ダナの下限へ入れる
動かす
小さなワンピッチを5回
止める
1秒前後だけ待つ
最初から大きく速くしゃくると、狭い指示ダナを早く通り過ぎます。小さな動きなら同じ層へジグを長く残しながら、5回ごとに反応を確認できます。
指示ダナが変わったら、先ほどまでの水深へ固執しません。次の投入から新しい下限へ入れ直し、同じ5回を繰り返します。
ワンピッチは竿1回とハンドル1回転をそろえる
ワンピッチジャークは、竿を1回持ち上げる間にリールのハンドルを1回転させる動きです。竿を上げるだけではラインが緩みやすく、リールだけを速く巻くとただ巻きに近づきます。
竿を水平付近に構え、手首と前腕で竿先を少し上げながらハンドルを1回転させます。竿先を元の位置へ戻しながら次の1回転へ移ると、同じリズムを続けられます。
船魂では、最初から腕全体で強く振るしゃくり方を勧めません。大きな入力はジグの横移動も増やしやすく、1日続けると動きの幅もばらつきます。
速さより先に、竿1回とハンドル1回転をそろえます。リズムが崩れるなら、竿の振り幅を小さくし、ハンドルを回し切るところから練習します。
アタリがなければしゃくり幅から一つずつ変える

小さなワンピッチを指示ダナの上限まで続けても反応がなければ、最初にしゃくり幅だけを変えます。さらに小さくしてジグの移動を抑えるか、少し広げて横を向く動きを増やします。
しゃくり幅を替えても触らなければ、次に巻き速度を変えます。遅め、中間、速めを一つの投入ごとに分けると、どの速度で追うかが分かります。
そのあとで停止時間を変えます。1秒前後から短くして動きを切らさないか、2〜3秒まで延ばして噛む間を作ります。最後にテンションフォールを1回だけ加えます。
反応がないときに変える順番
- しゃくり幅を小さくするか、少し広げる
- 巻き速度を遅め・中間・速めに分ける
- 止める時間を短くするか、2〜3秒へ延ばす
- テンションフォールを1回入れる
- 指示ダナとジグの重さを見直す
一度に幅、速度、停止時間を変えると、アタリが出ても同じ動きを再現できません。一項目だけ変えれば、反応が出た理由を次の投入へ持ち越せます。
ただ巻きは一定速度で追わせる
ただ巻きは、竿を大きく動かさず、リールを一定速度で巻き続ける誘いです。簡単な動きに見えますが、ワンピッチよりジグの進む速度をそろえられます。
ワンピッチで触るのに掛からないときや、船の揺れでしゃくり幅がばらつくときは、ただ巻きを試します。まずはハンドルの回転を急に変えず、指示ダナの下限から5回転ほど巻きます。
反応がなければ、遅めと速めを同じ区間で比べます。ひと巻きごとに速度を変えるより、5回転を1セットにした方が、どの速度にアタリが出たか覚えられます。
ただ巻き中に重みが増えたり、急に軽くなったりしたら、巻く手を止めずに竿を持ち上げます。タチウオが下から食い上げるとラインが緩むため、軽くなる変化もアタリとして扱います。
ストップ&ゴーは追わせたあとに噛む間を作る

ただ巻きで追わせても掛からないときは、5回転ほど巻いたあとに1秒前後止めます。再び5回転巻き、指示ダナの上限まで同じリズムを繰り返します。
止めるときは、竿を構えた位置のまま保ちます。リールを止めた瞬間に竿先を下げると、ジグが落ち、停止とフォールが混ざります。
短い停止で反応が出ないときだけ、2〜3秒まで延ばします。止めるたびに長さを変えず、同じ秒数を一つの投入で続けると、追ってきたタチウオがどの間で噛んだか分かります。
アタリが出たら、急に長く止めたり大きくしゃくったりせず、直前の5回転と停止時間をもう一度繰り返します。タチウオが反応した動きを変えない方が、次のひと噛みへつなげられます。
フォールはラインを張りすぎず緩めすぎず入れる
ワンピッチとただ巻きで反応がないときは、ジグを少し持ち上げてから、竿先をゆっくり下げます。ラインが一直線に張り切る手前で重みを残し、ジグが下へ動くテンションフォールを作ります。
強く張りすぎるとジグはゆっくりしか落ちず、糸ふけを大量に出すとアタリが手元へ届きません。ラインが海面へふくらみすぎず、ジグの重みが消えない程度を狙います。
フォール中は、ラインの止まり方と速さを見ます。水深が足りないのにラインが止まった、急にふけた、落下が速くなったときは、タチウオが触れた可能性があります。リールを巻いて糸ふけを取り、重みがあれば竿を持ち上げます。
無制御のフリーフォールを最初から続けるのは勧めません。アタリを見失うだけでなく、タチウオの歯がリーダー周辺へ触れた変化にも気づくのが遅れるからです。
ジグの重心でフォールの見せ方が変わる
センターバランスのジグは、横を向いて落ちる時間を作り、フォールで見せたい日に向きます。一方、リアバランスは落下を速めやすく、深場や速い潮で指示ダナへ戻す時間を短くできます。
フォールへ反応が出たからといって、重心の異なるジグへすぐ替える必要はありません。最初は同じジグで持ち上げ幅と落とす距離を繰り返し、反応が続くか確認します。
同じ落とし方でアタリが続くなら、センターバランスで横を向く時間を増やします。落下が遅くて指示ダナへ戻しにくいなら、リアバランスや重いジグへ替えます。
ジグの重さと重心の選び方は、別の記事で詳しく紹介しています。
アタリが出た水深と直前の動きを繰り返す

タチウオが掛かったら、ジグの色を先に覚えるより、カウンターの水深と直前の動きを残します。「52mで小さなワンピッチ5回のあとの停止」のように、二つをセットで覚えます。
次の投入では、アタリが出た水深の少し下へジグを入れ、同じしゃくり幅と速度で通します。水深だけ合っていても動きが変われば、先ほどと同じ誘いにはなりません。
掛からない小さなアタリでも、動きを急に替えません。直前のワンピッチやただ巻きをもう一度繰り返し、同じ層で次の変化を待ちます。
歯に触れたような鋭い感触のあとでラインが軽くなったら、回収してリーダーを確認します。傷んだまま落とし直すと、次のアタリで切れる原因になります。
反応が消えたらタナとジグの重さを先に見直す
同じ動きで出ていた反応が急に消えたら、しゃくり方を増やし続けません。船長の指示ダナが変わっていないか確認し、カウンターとPEラインの色を合わせ直します。
ジグが指示ダナへ入っていても、ラインが斜めに出ているなら重さが足りない可能性があります。周囲より大きく流されると、カウンターの数字と実際の深さがずれ、同じ水深を通せません。
反対に、潮が緩んだあとも重いジグを強くしゃくり続けると、動きが大きくなりすぎます。船宿の指定範囲で一段軽くするか、竿の振り幅を小さくします。
動き、ジグ、タナを一度に替えず、指示ダナ、重さ、しゃくり方の順で戻します。釣れていたときとの違いを一つずつ消す方が、反応が止まった理由を見つけられます。
しゃくり方に合うジグ・ロッド・リールをそろえる
小さなワンピッチを続けるなら、使うジグ重量を竿先で持ち上げられ、元の位置へ戻したときに暴れすぎないロッドを選びます。ジグが重すぎて竿が曲がり切ると、手を動かしても海中のジグへ入力が伝わりません。
リールは、ハンドル1回転の巻き取り長さと水深の確認方法を見ます。ワンピッチの移動距離をそろえたいなら、1回転でどれだけ巻くかを把握し、カウンターだけでなくPEラインの色も合わせます。
しゃくりやすいロッドを選ぶ
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巻き速度をそろえるリールを選ぶ
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反応が出た動きを再現すると当たりパターンが見えてくる
タチウオジギングのしゃくり方は、たくさんの技を一度に使うより、同じ動きを繰り返して反応の差を比べることが先です。指示ダナの下限から小さなワンピッチを5回、1秒前後の停止を1セットにすると、最初の1投から動きがそろいます。
アタリがなければ、しゃくり幅、巻き速度、止める時間、フォールを一つずつ変えます。ただ巻きで触ったなら速度をそろえ、フォールで触ったなら持ち上げ幅と落とす距離をそろえます。
カウンターの数字と手元の5回が一致したとき、次の投入でも同じ層へ同じジグの動きを通せます。竿先が止まり、ラインの重みが一段増える瞬間を自分の動きで繰り返せるところが、タチウオジギングの面白さです。




