船タコでタコエギを2個付けする理由|1個付けとの違いと使い分け
2026年07月13日

船タコでタコエギを2個付けするか、1個だけにするかは、海底の荒さと潮の速さで決めます。
2個付けは、異なる色や動きを一度に試せるのが利点です。良型が乗ったときに複数のカンナが掛かることもあります。ただし、カンナが増えれば根掛かりも増え、仕掛け全体が受ける潮も強くなります。
根が荒い場所や仕掛けが斜めに流される日は1個付け。砂泥底や潮が緩い日は2個付け。この分け方なら、2個付けにこだわって仕掛けを失う時間を減らせます。
この記事で分かること
船タコでタコエギを2個付けする理由
1個付けへ戻したほうがよい場面
2個の色、形、アピールの組み合わせ方
ダブルスナップの使い方
2個付けに組み込みたいタコエギ3本
船タコでタコエギを2個付けする理由
2個付けの主な役割は、タコへ見せる色と動きを増やすことです。単純にエギの数を倍にするためではありません。
2個の役割を分けると、片方を白や黄色などの目立つ色、もう片方を緑や赤金などの違う色へ替えられます。標準的なエギと、反射板やラトルを持つエギを組み合わせれば、同じ投入で反応の違いも試せます。
色と動きの違いを一度に試せる
船タコでは、朝に反応した色が日中も続くとは限りません。潮色、水深、光量が変わると、よく抱かれる色も動きも変わります。
最初の投入では、白や黄色などの明るい色と、緑や赤金などの濃い色を組み合わせます。掛かったタコがどちらのエギを抱いていたかを確かめれば、次の投入で色を寄せられます。
2個とも強いラトルや大きなブレードを持つ必要はありません。片方を標準形、もう片方を光や音のあるエギにすると、仕掛けの抵抗を増やしすぎずに変化を加えられます。
良型へ複数のカンナが掛かることがある
良型のタコが2個のエギを覆うように抱くと、別々のカンナが脚や胴へ掛かることがあります。1本のカンナだけで引くより負荷が分かれ、巻き上げ中の身切れや針伸びを抑えられる場合があります。
ただし、2個付けなら必ず複数箇所へ掛かるわけではありません。乗った重みを感じたら、仕掛けを動かし続けず、竿へ重みを乗せてから一定の速さで巻き始めます。
1個付けへ戻したほうがよい場面
1個付けは簡易版ではありません。海底や潮に合えば、2個付けより投入時間を長く保てます。
根掛かりを外している時間や、オマツリを解いている時間にはタコへエギを見せられません。2個付けでトラブルが続くなら、1個へ減らすほうが釣れる時間を増やせます。
根掛かりが続く場所
岩、漁礁、海藻の茎が多い場所では、エギを1個減らします。カンナが半分になり、障害物へ触れる箇所も減ります。
着底のたびにカンナが引っ掛かる場所で、2個付けを続ける必要はありません。まず1個付けで底の硬さや段差をつかみ、平らな筋へ出てから2個へ戻します。
潮が速く仕掛けが斜めになる日
エギが2個になると、仕掛けが受ける潮も増えます。ラインが大きく斜めへ出る日や、隣の人と角度が合わない日は1個付けへ替えます。
ブレード、タコベイト、集寄まで足すと、さらに仕掛けが流されます。船長からオモリ号数の指示が出たら、重さだけでなく、エギや飾りの数も合わせてください。
タコの触りと乗りを覚えたいとき
船タコを始めたばかりなら、1個付けでオモリが底へ触れる振動と、タコがエギを押さえる重みの違いを覚えます。
2個付けはエギ同士が触れ、スナップも動くため、手元へ届く振動が増えます。1個付けで小突きの振動が消える感覚をつかんでから2個へ増やすと、根掛かりをタコの乗りと勘違いして強く合わせる失敗を減らせます。
タコエギ2個付けの組み合わせ方
最初は、同じ3.5号のタコエギを2本使い、色かアピールのどちらか一方だけを変えます。サイズ、重さ、形、色をすべて変えると、何に反応したのか判断できません。
最初は3.5号同士で色を変える
船宿から指定がなければ、3.5号同士から始めます。エギの大きさがそろうため、片方だけが大きく暴れたり、もう片方へ絡んだりする状態を減らせます。
朝や濁り潮では、白、黄色、オレンジなどの目立つ色を片側へ入れます。もう片側は緑、赤金、ピンクなど違う系統にして、タコが抱いた色を確かめます。
標準形とアピール系を1本ずつにする
ラトルやブレードを持つ標準的なエギと、反射板で光を出すエギを組み合わせると、音と光を同時に試せます。
両方へ大きなブレードや集寄を足すと、潮受けと糸ヨレが増えます。2個付けそのものに面積があるため、追加する飾りは船宿のルールと潮の速さを確かめてから使います。
当たり色が分かったら同系色へ寄せる
色違いで反応を探し、黄色や緑など特定の色へ乗りが続いたら、2個とも同系色へ替えて構いません。
完全に同じ色を2個付けるほか、黄色と黄緑、白と夜光白のように近い色で光り方だけを変える方法もあります。色を探す時間から、反応が出ている色を続ける時間へ切り替えます。
ダブルスナップでタコエギを2個付けする
2個付けには、エギ用の接続部が2つあり、オモリ用の接続部が分かれた船タコ用スナップを使います。1つのスナップへエギ2個とオモリをまとめると、着底時にエギ同士が重なり、海底での姿勢も崩れます。
エギを取り付けたら、2本が自由に動くか、カンナ同士が噛み合っていないかを船上で確かめます。スナップが開いている、線材が曲がっている、回転部が固着している場合は交換します。
使用できるエギの数、エサ巻き、ワーム、集寄は地域や船宿で異なります。予約時の案内を読み、分からない場合は乗船前に船長へ確認してください。
船魂でよく使うタコエギ
ここからは、船魂で実際によく使っているタコエギを3本紹介します。2個付けでは同じエギを2本そろえるだけでなく、片方の色や動きを変えながら、その日の反応を探るときにも使っている3本です。
ハリミツ 蛸墨族 35g
- 35gの自重で着底後の姿勢を保ち、片側の動きを安定させる
- ラトルとブレードが音と反射を加え、集寄を増やさずタコへ存在を伝える
- 上向きの太軸フックが海底へ触れる本数を抑え、良型の重みを受け止める
蛸墨族は、2個付けの片側を固定する1本として使えます。ラトルとブレードを備えた標準的なタコエギなので、もう片側をフラッシュブーストや細身のエギへ替えたときに違いが出ます。
最初は白や黄色などの明るい色を使い、反応がなければ緑や赤金へ替えます。2個とも派手な機能を持たせず、片側を蛸墨族に固定して色を探りたい人に合います。
シマノ タコマスター フラッシュブースト 3.5号
- 内蔵した反射板がステイ中も揺れ、エギを止めた時間にも光を出す
- 35gのボディが底で姿勢を保ち、小突きから止めへ移った後も誘いが切れない
- 外付けの集寄を減らせるため、2個付けでも仕掛けが受ける潮を抑えられる
タコマスター フラッシュブーストは、2個付けの片側へ光を足したい日に使います。ボディ内部の反射板が振動で揺れるため、大きなブレードを増やさなくてもステイ中に明滅を出せます。
標準形のエギと組み合わせれば、音と光のどちらへ反応したかを試せます。潮受けを増やしたくない一方で、エギを止めた時間にも存在を伝えたい日に出番があります。
ダイワ 船タコエギ2 SS 3.5号
- 21.5gの細身ボディが35gクラスとは違う跳ね方を出し、同じ小突きでも動きに差を付ける
- SaqSas加工のフックが、タコの重みを乗せてからの合わせで脚を捉える
- 夜光、ケイムラ、金系の色を使い分け、片側の色だけを短時間で替えられる
船タコエギ2 SSは、3.5号の大きさをそろえながら、片側の重さと動きを変えたい日に使います。標準自重21.5gの細身ボディなので、35gクラスのエギと同じ小突きを入れても跳ね方に差が出ます。
色は夜光、ケイムラ、金系までそろっています。2個の大きさをそろえたまま、色と動きの両方を少し変えたい人に合います。
タコエギそのものの選び方や、ほかのモデルとの違いはタコエギの記事で紹介しています。2個付け用に買い足す前に、手持ちのエギを標準形、光、音、軽さで分けてみてください。
2個付けと1個付けでよくある疑問
同じ色を2個付けてもよい?
当たり色が分かった後なら、同じ色を2個付けても構いません。
釣り始めは色違いで反応を探し、黄色や緑など特定の色へ乗りが続いたら同系色へ替えます。同じ色でも、ラトルの有無や反射板の有無を変えれば、色をそろえたまま動きの違いを残せます。
サイズ違いを組み合わせてもよい?
船宿の指定範囲なら組み合わせられます。ただし、最初は3.5号同士にしてください。
極端に大きさや重さが違うエギを付けると、軽い方が重い方へ絡み、海底で横倒しになることがあります。3.5号同士で色を替え、動きへ差を出したいときだけ重さや形を変えます。
1個付けでは釣れない?
1個付けでも船タコは釣れます。根掛かりが多い場所や速潮では、仕掛けを軽くして底へ置き続けられることが利点になります。
タコの触りも1個付けのほうが区別できます。2個付けで海底へ届く時間が短くなるなら、1個へ戻して投入回数を保つほうが釣果につながります。
まとめ
タコエギを2個付けするのは、色と動きの違いを同時に試し、良型へ複数のカンナが掛かる可能性を増やすためです。砂泥底や潮が緩い日は2個付け、根の荒い場所や速潮では1個付けへ戻します。
最初は3.5号同士で色を変え、標準形と光や音を持つエギを1本ずつ組み合わせます。当たり色が分かったら同系色へ寄せ、仕掛けが流され始めたら飾りやエギを減らしてください。
船タコは、小突いていた振動がふっと消え、竿先へ粘る重みが乗った瞬間に面白さが詰まっています。2個付けか1個付けかを海底に合わせられると、根掛かりを恐れて仕掛けを浮かせる時間が減り、タコがいる底を長く探れます。重みを確かめて竿を持ち上げ、海底から一気に離した瞬間の手応えは、船タコならではです。









