ティップランのPEラインは何号がいい?巻く長さとリーダーの選び方を解説

2026年09月29日

ティップランのPEラインは何号がいい?巻く長さとリーダーの選び方を解説

ティップランのPEラインは0.6〜0.8号を200m、先端に結ぶリーダーはフロロカーボン2.5号を1.5〜2mが目安です。潮の抵抗を減らしてエギを底へ届けたいならPE0.6号、引っ張りに対する強さを優先するなら0.8号が候補になります。

ただし、PEを細くするだけでアタリが分かるわけではありません。船が流れる間に糸が大きくふければ、エギの動きは穂先へ伝わりにくくなります。号数に加え、投入した長さが分かる色分けと、エギ付近の擦れに備えるリーダーまでそろえることが大切です。

ティップランのPEラインは0.6〜0.8号で潮の抵抗と強さが変わる

PE0.6〜0.8号200mをFGノットでフロロリーダー2.5号1.5〜2mにつなぎ、スナップでティップラン用エギを接続するタックル図
ティップランのライン構成例。ピンクがPEライン、青がフロロリーダーです。

PEラインは、リールへ巻いてエギを操作するための糸です。ナイロンより伸びが少なく、シャクった力や海中の変化を伝えるため、穂先でアタリを取るティップランに使われます。

ティップランでは、エギを沈めている間にも船が風や潮で移動します。海中へ出た糸が潮を受けるとエギが引かれるため、糸が太いほど、同じ重さのエギで着底を捉えにくくなることがあります。

潮の抵抗を抑えたい時は0.6号、強度の余裕を優先する時は0.8号がよいでしょう。水深のあるポイントや速い潮では0.6号の細さに利点があり、シャクリや結束にまだ慣れていない人には、船の指定範囲内で0.8号を選ぶ方法もあります。

0.4号まで細くすれば抵抗は減らせますが、傷や急な負荷に対する余裕も小さくなります。釣りを始めたばかりなら、0.6〜0.8号で着底を捉えられる重さのエギを使い、結び目を確実に締め込めるようになる方がよいでしょう。

船宿がPEの号数を指定する便では、その範囲が優先になります。指定より太い糸で抵抗が増えると、隣の人とエギの流され方が変わり、オマツリにつながる場合もあるためです。

PEラインは200mを目安に水深より長く出る分も確保する

新しくPEを巻くなら、200m巻きがよいでしょう。水深分だけでなく、船が流れて糸が斜めに伸びる分と、傷やオマツリで切り詰める分にも余裕を持たせられます。

たとえば水深40mでも、海中へ出る糸が40mで収まるとは限りません。エギが沈む間に船が移動し、船とエギが離れるほど、両者を結ぶ糸は水深より長くなります。

巻く長さ選ぶ場面気をつけること
150m浅場中心で、糸を長く出す場面が少ない釣行切り詰めたあとに残る長さが少なくなる
200m浅場から水深のあるポイントまで移動する釣行使用する号数で200mが収まるスプールが必要
300m深場や、長く糸を出す釣り方を案内される便リールの糸巻量と、実際に必要な長さを合わせる

200m巻きでも、何度も大きく切り詰めれば残量は減ります。購入時の巻量ではなく、釣行時にリールへ残っている長さが重要です。深いポイントへ行く前に、残りが少ないラインは巻き替えた方がよいでしょう。

スプールの容量に対してPE200mでは少なすぎる場合は、下巻きのナイロンで底をかさ上げできます。反対に、容量を超える糸を無理に巻くとスプールからこぼれやすくなるため、リールに記載された号数ごとの糸巻量に合わせます。

ティップラン用リールの番手と糸巻量を選ぶ

ティップランリールおすすめ8選!番手・ギア比・ハンドルの選び方を解説

PEを巻くリールもそろえるなら、番手・スプール容量・ドラグの違いが分かります。

ティップランリールおすすめ8選!番手・ギア比・ハンドルの選び方を解説

PEの色分けは投入量の目印になり8本編みは糸通りが滑らかになる

船から落とすPEには、10mごとに色が変わるタイプがよいでしょう。エギを沈めながら色の変化を数えれば、何mほど糸を出したかを把握できます。

ただし、色分けで分かるのは糸の放出量で、海底までの水深そのものではありません。船が流れて糸が斜めに伸びる時は、色の数だけで着底と決めず、糸が止まる・ふける変化も合わせて捉えます。

編み数は、原糸を何本組み合わせたかを示します。同じ太さなら、8本編みは細い原糸を使って表面を滑らかにできるため、ガイドを通る時のざらつきや音を抑えたい人に候補になります。

4本編みでもティップランはできます。予算を抑えるなら選択肢に残りますが、これから巻き替えて投入と巻き上げの滑らかさも重視するなら、色分けされた8本編みがよいでしょう。編み数だけで、擦れへの強さまで決まるわけではありません。

タナトル8は1m・5mの目印、スーパージグマンX8は密に編む構造、シーガーPE X8は低伸度の素材が特徴です。下の3製品はいずれも0.6号200mですが、糸の長さを細かく数えたいならタナトル8、糸の構造や素材まで重視するなら後の2製品も候補になります。

比較表

比較項目シマノ タナトル8 シマノ タナトル8XBRAID スーパージグマン X8 XBRAID スーパージグマン X8シーガー PE X8 シーガー PE X8
サイズ0.6号 / 8本編み0.6号 / 8本組0.6号 / 8本組
糸巻量200m200m200m
特徴10mごとに5色 / 1m・5mの目印5色 / WX8工法・HST加工10mごとに5色 / グランドマックスPE
向いている人投入した長さを10mより細かく把握したい人細糸を使い、編みの密度や耐摩耗設計も重視する人色分けに加えて伸びの少ない素材を重視する人
いちばんの違い色の途中でも1m・5mの目印を使える密に編む構造と糸の加工に特徴がある伸びを抑えたグランドマックスPEを採用

シマノ タナトル8

シマノ タナトル8
0.6号200m8本編み

この機種が合う人

色の途中でも糸の長さを数え、投入ごとの放出量を把握したい人。

  • 10mごとに変わる5色のライン
  • 1m・5mごとのマーキング
  • 0.6号200mの8本編み

着底までに出した糸の長さを細かく把握したいなら、タナトル8がよいでしょう。10mごとの色分けに1m・5mの目印もあり、色が切り替わる途中でも放出量を数えられます。

底を取り直す時に、前の投入より糸が多く出ていることに気づけば、船とエギが離れているかを考える手掛かりになります。8本編みの滑らかな表面は、回収時のガイド通過を重視する人にも利点です。

浅場から水深のある場所へ移動する便でも、同じ目印で放出量を数えられます。10mの色分けだけでは途中の長さが分からないと感じる人には、細かいマーキングがあるこのラインを選ぶ理由があります。

XBRAID スーパージグマン X8

XBRAID スーパージグマン X8
0.6号200m8本組

この機種が合う人

潮の抵抗を抑える細糸を使い、編みの密度や耐摩耗設計も重視する人。

  • 0.6号200mの5色ライン
  • 8本を密に編むWX8工法
  • 耐摩耗性を追求したHST加工

スーパージグマンX8は、8本の原糸を密に編む構造と、耐摩耗性を追求した加工を組み合わせたPEです。潮の抵抗を抑えるために0.6号を使いつつ、糸の構造にもこだわりたい人の候補になります。

船から何度もエギを投入し、シャクリと巻き上げを繰り返す釣りでは、細さだけでなく糸の状態を保つことも重要です。5色の色分けで放出量を把握できるので、ティップラン専用という名前でなくても必要な機能を備えています。

細かい距離の目印を優先するならタナトル8、編みや加工を重視するならこちらがよいでしょう。耐摩耗設計でも岩へ擦れた細糸を使い続けず、毛羽立った部分は交換する必要があります。

シーガー PE X8

シーガー PE X8
0.6号200m8本組

この機種が合う人

10mの色分けで放出量を把握し、シャクリを伝えるための低伸度素材も重視する人。

  • 伸びを抑えたグランドマックスPE
  • 10mごとに変わる5色のライン
  • 0.6号200mの8本組

糸の伸びを抑えてエギを操作したいなら、グランドマックスPEを採用したシーガーPE X8も候補です。シャクった力を伝えることと、10mごとの色分けで放出量を数えることを、一つのラインで両立できます。

糸を長く出すポイントほど、糸の伸びだけでなく潮でできるたるみも操作に影響します。低伸度の素材を選んでも、糸ふけが大きいままでは穂先に変化が出にくいため、着底後に余分な糸を巻き取る動作と組み合わせます。

0.6号の強力表示は最大14lb・平均12lbで、同じ数字ではありません。大きなイカを抜き上げられる重さとは考えず、細糸で操作し、取り込みはタモを使う組み合わせがよいでしょう。

リーダーはフロロ2〜3号を1.5〜2m結ぶ

リーダーは、PEの先端とエギを付けるスナップの間に結ぶ糸です。細いPEをそのままエギへつながず、エギ付近が岩や海底へ触れた時の擦れを、フロロカーボンのリーダーで受けます。

太さは2〜3号の範囲で、通常は2.5号を1.5〜2mがよいでしょう。2号は細さを優先する場合、3号は根のある場所や良型狙いで擦れに対する余裕を増やしたい場合の候補になります。

3号へ太くしても、PEが岩へ直接擦れれば切れることがあります。リーダーだけを太くして解決するのではなく、着底後にエギを底へ置きっぱなしにせず、誘う位置まで持ち上げることも必要です。

長さは、PEを底付近へ近づけすぎず、船上で結び直せる余裕がある1.5〜2mが目安です。傷んだ先端を何度も切って短くなった時は、残った糸を使い続けず、新しい長さで結び直した方がよいでしょう。

購入するリーダーの巻量は、PEのように200m必要なわけではありません。船へ携帯するなら薄型の30m巻き、結び替え用を多く確保するなら100m巻きと、使う長さではなく交換分の持ち方で選べます。

シーガー プレミアムマックス ショックリーダー

シーガー プレミアムマックス ショックリーダー
フロロ2.5号30m標準径0.260mm

この機種が合う人

2.5号のリーダーを使い、船上での結び替え用も小さく持ち歩きたい人。

  • フロロカーボン2.5号を30m収納
  • 標準直径0.260mm
  • 携帯用の薄型スプール

船上でリーダーを結び直すための予備は、持ち込む道具の中で取り出せる形が便利です。プレミアムマックスの30m巻きは薄型スプールなので、小物と一緒に携帯するリーダーとして選べます。

2.5号は、ティップランで使う2〜3号の中間です。しなやかなフロロを1.5〜2m結べば、PEの先端を保護しながらエギを操作する組み合わせになり、先端に傷が付いた時には必要な分を出して交換できます。

2.5号を使い、リーダーの予備をポーチへ入れて携帯するなら、この30m巻きがよいでしょう。根の荒い場所で擦れが増える場合は3号へ替えられるように、太さの違う予備も選択肢に入ります。

シーガー 船ハリス

シーガー 船ハリス
フロロ3号100m標準径0.285mm

この機種が合う人

根のある場所で3号を使い、釣行を重ねても結び替え用を確保したい人。

  • フロロカーボン3号を100m収納
  • 標準直径0.285mm
  • 大径スプールに巻いた船ハリス

根のあるポイントで3号を使い、傷んだリーダーを交換する分も多く確保したいなら、船ハリス100m巻きが候補になります。「ハリス」という名前ですが、PEの先へ結ぶフロロのリーダーとしても使えます。

大径スプールに100mを巻いた形で、1.5〜2mずつ使うティップランでは、釣行を重ねた時の結び替え分を確保できます。3号を選ぶのは、巻量の多さだけでなく、2.5号より太くして擦れへの余裕を持たせたい時です。

持ち運ぶ道具を小さく収めたいなら、薄型の30m巻きの方が便利です。3号で何度も釣行する人には、傷んだ部分を残さず交換できる量を持っておく意味があります。

細いPEラインの糸切れを防ぐには結束とドラグ調整が大切

船上で片手でスピニングタックルを持ち、曲がったティップランロッドでイカの引きを受けるイメージ
ロッドを曲げてイカの引きを受ける船上のイメージ。

PEとリーダーをつなぐ結び目が滑れば、糸自体に強さがあってもエギを失います。FGノットなど、PEとリーダーに適した結び方を使い、結んだあとに両側へ張力をかけて、抜けや緩みがない状態にすることが必要です。

船上で慌てて結ぶより、出船前に同じ号数で締め込みまで練習しておく方がよいでしょう。糸を引っ張る際は細いPEを素手へ巻き付けず、ノット締め込み用の道具などで手を保護します。

イカが掛かったあとも、ドラグを締め切っていると急な引きが細糸や結び目へ集中します。通常のシャクリでは糸が滑り出さず、イカが強く引いた時には糸が出るように調整し、ロッドの曲がりと合わせて負荷を逃がします。

パッケージの「14lb」などは、実際に結んだ状態でその負荷まで耐える保証ではありません。傷や結び方でも強さは変わるため、数字をそのままドラグの設定値や、抜き上げられるイカの重さへ置き換えないことが大切です。

また、底が分からない時は、糸をさらに細くするだけでなく、船の近くへ落とし直すことやエギの加重も判断に入ります。PEの号数とエギの重さが合って、着底を捉えられる組み合わせにする必要があります。

底が取れない時はエギの重さも合わせる

ティップランエギは何gがいい?水深と潮に合わせた重さの選び方を解説

着底の見分け方と、潮や風に応じた加重・減量を解説しています。

ティップランエギは何gがいい?水深と潮に合わせた重さの選び方を解説

ティップランのラインはPE0.6〜0.8号とフロロ2.5号を軸にそろえる

ティップランのラインは、PE0.6〜0.8号を200m、フロロ2.5号を1.5〜2mが目安です。潮の抵抗を減らしたいならPE0.6号、強度の余裕を優先するなら0.8号と、船の指定範囲内で選ぶのがよいでしょう。

PEは色分けがあると放出量を把握でき、8本編みはガイドを通る滑らかさを重視する時の候補になります。リーダーはエギ付近の擦れに備える糸なので、根のある場所では3号も選択肢に入ります。

細い糸と強い糸のどちらかだけを追うのではなく、エギの着底が分かり、結び目やドラグにも無理がない組み合わせが大切です。底から誘い直せて、イカの急な引きには糸を出して対応できる状態を、ライン一式の目安にするとよいでしょう。