ティップランリールおすすめ8選!番手・ギア比・ハンドルの選び方を解説
2026年04月17日

ティップランには、必要な長さのPE0.6〜0.8号を巻ける、2500〜C3000番のスピニングリールがよいでしょう。 岸からのエギングに使っているリールでも、糸巻量が足りていれば使えます。
船上で違いが出るのは、深場からエギを回収する時の巻き取り量と、シャクリを繰り返す時に手元で持つ重さです。 ハイギアは回収時のハンドル回転数を減らせますが、ダブルハンドルや200g以下の軽さまで必須というわけではありません。
この記事では、スピニングのティップランロッドに組み合わせる8機種を紹介します。 購入費を抑える場合も、軽量化に予算をかける場合も、糸巻量とハンドルの違いが分かると、選ぶ機種を絞れます。
ティップランリールは2500〜C3000番で必要なPEを巻ける物がよい

2500〜C3000番は、ティップランで使う細いPEを巻くためのサイズです。 ただし、番手だけで糸巻量が決まるわけではありません。 同じ2500番でも、糸を巻くスプールの溝の深さによって、巻ける号数と長さが異なります。
PE0.6号を200m巻けるリールでも、0.8号では150mまでというリールがあります。 船の推奨が「PE0.8号を200m」なら、0.8号200mに対応するスプールが必要です。 「エギング用」「浅溝」という名前だけでは、希望の長さを巻けるとは限りません。
| 用意するPE | リールに必要な糸巻量 | 選ぶ時の注意点 |
|---|---|---|
| 0.6号200m | PE0.6号200m以上 | エギング用の浅溝スプールでも対応する機種がある |
| 0.8号200m | PE0.8号200m以上 | 0.6号200m・0.8号150mのスプールとは容量が違う |
| 0.8号150m | PE0.8号150m以上 | 出船先の水深や必要な糸の長さに足りる場合に使う |
船が流れると、エギは船の真下だけでなく斜めにも沈みます。 水深と同じ長さの糸を巻けばよいわけではなく、流された分や、傷んだ部分を切って使う分も必要です。 購入するリールは、出船先で必要なPEの号数と長さを満たす物がよいでしょう。
手持ちのエギング用リールがその条件を満たしているなら、ティップラン専用という理由だけで買い替える必要はありません。 買い替えが必要なのは、使うPEを十分に巻けない、回収や手持ちの重さに困っている、といった場合です。
ハイギアは深場のエギを少ないハンドル回転で回収できる
ハイギアは、ハンドルを1回転させた時にローターが多く回る仕様です。 同じスプール径なら巻き取り量も多くなり、底からエギを回収する時に、ハンドルを回す回数を減らせます。
ティップランでは、船の流し直しやエギ交換のたびに仕掛けを回収します。 深場へ通う人には、巻き取り量が80〜90cm前後のハイギアを薦めたいところです。 短い距離を少しずつ巻く操作より、海底から船までの回収を繰り返す場面で選ぶ理由があります。
ただし、ギア比の数字だけを比べても、巻ける長さは分かりません。 スプール径も関わるため、製品表では「ハンドル1回転あたりの巻き取り長さ」まで比べる方がよいでしょう。 この長さは糸が十分に巻かれた状態の数値で、糸の放出量によって実際の巻き取り量は変わります。
ノーマルギアでもティップランはできる
ノーマルギアは、1回転で巻く糸の量を抑えた仕様です。 同じ距離の回収には回転数が増えますが、回収速度より、巻き上げる時の手応えや少量ずつ糸を巻く操作を重視する人に選択肢となります。
ハイギアを持っていないから釣りができない、ということはありません。 手持ちのノーマルギアで回収に困っていなければ、そのまま使えます。 新しく購入し、深場での回収回数も多いならハイギア、普段の巻き方を変えたくなければノーマルギアがよいでしょう。
ダブルハンドルは手を離した時の不用意な回転を抑えられる
ダブルハンドルには、回転軸を挟んで二つのノブが付いています。 左右に重さが分かれるため、シャクったあとに手を離しても、ハンドル自身の重さで勝手に回る動きを抑えられます。
ティップランでは、エギを止めて穂先の変化を待つ時間があります。 その間にハンドルが回ると、意図せず糸を巻いてしまうことがあります。 巻く操作と、巻かずに待つ時間を分けたいなら、ダブルハンドルを選ぶ理由があります。
一方、シングルハンドルにも、部品が少なく本体の自重を抑えられる利点があります。 普段から一つのノブを握って巻く動作に慣れていて、手を離した時の回転にも困っていなければ、ダブルへ替える必要はありません。
自重は持つ負担とローターの回し始めを分けて比べる
リールの自重は、ロッドと一緒に手元で持つ重さです。 一日手持ちでシャクリを続けるなら、軽いリールを選ぶことで、持ち上げる道具の重さを減らせます。
軽さに予算をかけるのは、必要な糸巻量とハンドルの形が合っていることが前提です。 予算を抑えるなら200g台の機種でも使えますし、持つ重さを減らしたいなら170〜190g台へ予算をかける理由があります。
本体の重さと、巻き始めの手応えも別です。 ローターは、スプールの周囲を回って糸を巻く部品で、その回転を始めるための抵抗が巻き出しの感触に関わります。 軽いローターを採用した機種は、少し巻いて止める操作も重視したい時の選択肢です。
ティップランリールのおすすめ8機種を紹介
ティップラン用のリールには、購入費を抑えてハイギアとダブルハンドルを使える入門モデルと、手持ちの重さを減らせる軽量モデルがあります。 必要な糸巻量を満たしたうえで、購入費を抑えるなら入門モデル、一日手持ちでシャクリを続けるなら軽量モデルを薦めます。
掲載する8機種は2500〜C3000番で、PE0.6号200mを巻けるタイプと、0.8号200mを巻けるタイプが対象です。 ダブルハンドルのハイギア機が中心ですが、シングルハンドルの軽量機やノーマルギアも選べます。
比較表
| 比較項目 |
シマノ 26セフィアBB C3000SDHHG |
ダイワ 24エメラルダスX LT2500-XH-DH |
シマノ 23セフィアSS C3000SDHHG |
ダイワ 23エメラルダスRX LT2500-XH-DH |
シマノ 24ヴァンフォード 2500SHG |
シマノ 25セフィアXR C3000SDHHG |
ダイワ 25エメラルダスAIR PC LT2500-DH |
シマノ 23ヴァンキッシュ C3000SDHHG |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 糸巻量 | PE0.6号200m / 0.8号150m | PE0.8号200m | PE0.6号200m / 0.8号150m | PE0.8号200m | PE0.6号200m / 0.8号150m | PE0.6号200m / 0.8号150m | PE0.8号200m | PE0.6号200m / 0.8号150m |
| 自重 | 230g | 225g | 200g | 205g | 175g | 185g | 185g | 175g |
| ハンドル | ダブルハンドル | ダブルハンドル | ダブルハンドル | ダブルハンドル | シングルハンドル | ダブルハンドル | ダブルハンドル | ダブルハンドル |
| 特徴 | 巻取り86cm / ギア比5.8 | 巻取り87cm / ギア比6.2 | 巻取り89cm / ギア比6 | 巻取り87cm / ギア比6.2 | 巻取り86cm / ギア比5.8 | 巻取り86cm / ギア比5.8 | 巻取り73cm / ギア比5.2 | 巻取り86cm / ギア比5.8 |
| 向いている人 | 予算を抑えてダブルハンドルと素早いドラグ調整を使いたい人 | PE0.8号を200m巻き、購入費も抑えたい人 | エギング専用のドラグと軽いローターを中価格帯で使いたい人 | PE0.8号200mを維持し、Xより軽い本体と防水構造を求める人 | シングルハンドルで持つ重さを減らし、ほかの釣りにも共用したい人 | ダブルハンドルを使い、持つ重さとドラグ調整の両方を重視する人 | PE0.8号200mと軽い本体を求め、ノーマルギアで巻きたい人 | ダブルハンドルを使い、軽量化へ予算をかけたい人 |
- ハイギアとダブルハンドルを備える
- 小さなノブ操作で強さを変えるラピッドファイアドラグ
- 糸のたるみを抑えるアンチツイストフィン
道具一式の購入費を抑えながら、エギ交換時の回収と、掛けたあとのドラグ調整も重視するならセフィアBBがよいでしょう。 ラピッドファイアドラグは、小さなノブの回転で効きの強さを変えられる仕組みです。 イカの引きに合わせて糸を出したい時に、ノブを何回転もさせずに調整できます。
2026年モデルには、糸のたるみを抑えるアンチツイストフィンも搭載されています。 上位機種ほど軽くはありませんが、ダブルハンドルを使うために軽量機へ予算を上げる必要はありません。 PE0.8号200mを巻く場合は、容量の異なるエメラルダスXがよいでしょう。
- PE0.8号200mに対応するスプール
- XHの巻取り87cmでエギを回収
- 滑り出しを重視したATD TYPE-L
出船先に合わせてPE0.8号200mを用意するなら、エメラルダスXのLT2500-XH-DHがよいでしょう。 0.6号200m用の浅溝リールより多くの糸を巻けるため、同じ2500級でも、船へ持ち込む糸の条件で選ぶ理由があります。
ドラグには、引かれた時の滑り出しを重視したATD TYPE-Lを採用しています。 ハイギアとダブルハンドルも備えており、糸巻量を確保するために上位機へ予算を上げずに済む製品です。
225gからさらに持つ重さを減らしたい場合は、同じPE0.8号200mに対応するRXと比較する方がよいでしょう。
- MGLローターで回転を始める抵抗を抑える
- 自重200gのダブルハンドル
- ラピッドファイアドラグで効きの強さを調整
一日手持ちで釣り、セフィアBBより軽い本体と巻き出しを求めるなら、セフィアSSを選ぶ理由があります。 MGLローターは回転を始める抵抗を抑えた設計で、少し巻いて止める操作にも関わる部品です。
ダブルハンドルとラピッドファイアドラグを備え、自重は200gです。 BBから持つ重さを30g減らし、ドラグを素早く調整する機能も使えます。
ただし、糸巻量はPE0.6号200m・0.8号150mです。 軽量化しても巻ける糸が増えるわけではないため、0.8号200mが必要な場合はエメラルダスRXなど、容量が対応する機種がよいでしょう。
- ZAION V製のモノコックボディ
- ボディ内部への水の侵入を抑えるマグシールド
- PE0.8号200mとダブルハンドルを両立
PE0.8号200mを使って深場にも通い、エメラルダスXより持つ重さを減らしたいなら、RXのLT2500-XH-DHが選択肢です。 巻き取り量と糸巻量はXと同じで、自重を20g減らせます。
ZAION V製のモノコックボディを採用し、ギアを支える構造と、内部への水の侵入を抑えるマグシールドも備えています。 回収量を増やすためではなく、持つ重さとボディの構造へ購入費をかけたい場合に選ぶ機種です。
FC LT2500S-H-DHは、名前が似ていても容量が異なります。 PE0.8号200mで使うなら、こちらのLT2500-XH-DHがよいでしょう。
- 自重175gの2500番シングルハンドル
- MGLローターを採用
- PE0.6号200m・0.8号150mに対応
ダブルハンドルにこだわらず、一日持つ道具の重さを抑えたいならヴァンフォード2500SHGがよいでしょう。 シングルハンドルで175gなので、軽量化のために高価格帯のダブルハンドル機を買う方法とは違う選択ができます。
MGLローターとアンチツイストフィンを備え、巻き出しと糸のたるみ対策にも配慮した汎用機です。 同じ糸巻量で足りる岸からのエギングなどへ共用したい人にも、専用色ではなく道具の構造で選ぶ理由があります。
ラピッドファイアドラグは搭載していません。 小さなノブ操作で素早く強さを変える専用ドラグが欲しいなら、セフィアシリーズがよいでしょう。
- CI4+ハンドルでダブルハンドルを軽量化
- 自重185g・MGLローター
- ラピッドファイアドラグを搭載
ダブルハンドルは使いたいものの、手持ちの道具を軽くしたいなら、セフィアXRを選ぶ理由があります。 CI4+ハンドルを採用し、ダブルハンドル仕様で185gに抑えています。 セフィアSSより15g軽く、ラピッドファイアドラグも使える組み合わせです。
軽いローターに加えて、糸のたるみを抑えるアンチツイストフィンも備えています。 持つ重さだけでなく、少し巻いて止める操作や、ドラグを調整する場面まで重視したい人に提案できる機種です。
ノブが一つでも構わず、専用ドラグも必要なければ、175gのヴァンフォードという選び方もあります。
- PE0.8号200mに対応するPCモデル
- ダブルハンドル仕様で185g
- ZAION製ボディとローターを採用
PE0.8号200mを巻き、ダブルハンドルのまま持つ重さを減らしたいなら、エメラルダスAIRのPC LT2500-DHがよいでしょう。 ZAION製のボディとローターを使い、容量を確保しながら185gに抑えています。
ギア比は5.2で、巻き取り量は73cmです。 回収の速さより、ノーマルギアでの巻き方を重視する人が、軽い本体へ予算をかけるための製品です。
同じAIRでも、LT2500S-DHの容量はPE0.6号200mです。 また、少ない回転数でエギを回収したいなら、巻き取り87cmのエメラルダスRXの方が選ぶ理由に合っています。
- ダブルハンドル仕様で自重175g
- 回転を始める抵抗を抑えたMGLローター
- 糸のたるみを抑えるアンチツイストフィン
ダブルハンドルとハイギアを使い、一日持つ道具の軽量化へ予算をかけたいなら、ヴァンキッシュC3000SDHHGが選択肢になります。 自重175gは、ここで紹介するダブルハンドル機の中で最も軽い数値です。
MGLローターを備え、持つ重さと回転を始める抵抗の両方を重視する人が選べる機種です。 ただし、軽さに予算をかけても、PE0.8号200mを巻ける容量には変わりません。
専用のラピッドファイアドラグも必要なら、セフィアXRがよいでしょう。 高価格帯という理由ではなく、ダブルハンドル仕様の軽さを求める場合に薦めたいリールです。
細いPEラインの糸切れを防ぐにはドラグ調整が大切

ドラグは、強く引かれた時にスプールが回転して糸を出す仕組みです。 イカの引きに対して糸を出せる状態にすることで、PEや結び目へ急な力がかかるのを抑えます。
製品表の「最大ドラグ力9kg」「10kg」は、ティップランでその強さへ締める目安ではありません。 細いPEを使う仕掛けでは、糸と結び目の強さに合わせて、ドラグが働く状態にすることが大切です。
PEとリーダーの結束が滑る、エギ付近のリーダーが傷んでいる状態では、上位リールへ替えてもその部分は強くなりません。 釣行前に結び目を締め込み、傷んだリーダーは結び直す必要があります。 そのうえで、シャクリのたびに糸が滑り続けるほど緩めず、イカの引きには糸を出せる強さがよいでしょう。
ラピッドファイアドラグは調整のためのノブ操作を少なくする機能で、ATD TYPE-Lは引かれた時の滑り出しを重視した機構です。 役割は違いますが、どちらも糸の傷みや結束不足を補う物ではありません。
ベイトリールを使う場合は、ベイト対応のティップランロッドとの組み合わせになります。 スピニング用ロッドのリールだけを交換するのではなく、ロッド側の対応も選ぶ条件です。
必要な糸巻量を満たす2500〜C3000番ならティップランに使える
ティップランのリールは、使うPEの号数と必要な長さを巻ける2500〜C3000番がよいでしょう。 0.6号200mと0.8号200mでは必要な容量が異なるため、番手より、実際に巻ける糸の量が購入の条件になります。
深場からの回収を繰り返すならハイギア、手を離した時の自重回転を抑えたいならダブルハンドルを選ぶ理由があります。 どちらも必須ではなく、手持ちのリールで回収や操作に困っていなければ、そのまま使えます。
軽量化は、糸巻量と操作の条件を満たしたあとに予算をかける部分です。 必要なPEを巻き、結び目とドラグを整えて、回収から次の投入まで無理なく繰り返せるリールがよいでしょう。







