ティップランシンカーはどう選ぶ?対応エギと重さの違いを解説

2026年09月28日

ティップランシンカーはどう選ぶ?対応エギと重さの違いを解説

ティップランシンカーは、使うエギに装着できる物を選び、足りない重さを追加するのが基本です。 エギの頭部などに付ける重りなので、号数や色を替えずに、深い場所や潮が速い時に必要な重さへ調整できます。

ただし、同じ3.5号でも、エギの頭の形や金具の位置によって付けられるシンカーは違います。 重さだけで買うと、頭部にかぶせられなかったり、ラインをつなぐ金具が隠れたりするため、エギの型番・号数・本体gに対応する組み合わせが必要です。

ティップランシンカーはエギの頭の形に合う物を選ぶ

紺・オレンジ・白のマスクシンカーを装着した色違いのエギ3本を、木の天板に並べたイメージ
エギの頭部へマスクシンカーを装着したイメージ。

追加シンカーには、エギの頭にかぶせて取り付けるタイプがあります。 このタイプは、エギとシンカーの形が合わないと取り付けられません。 同じ3.5号のエギでも、製品ごとに頭の幅や形が違うため、号数だけでは対応するシンカーを選べません。

もうひとつ大切なのが、糸をつなぐ金具の位置です。 エギの頭にあるこの金具を「ラインアイ」と呼び、開閉できる小さな金具「スナップ」を通して糸とつなぎます。 シンカーをかぶせた時にラインアイが隠れてしまうと、スナップを通せず、エギを糸につなげなくなります。

そのため、シンカーはよく使うエギへの対応が明記されている製品を薦めます。 対応表ではエギの商品名と号数に加え、本体の重さまで一致する組み合わせが購入の目安です。 同じメーカーのエギでも形が違えば対応は変わるので、複数のエギで共用したい場合は、それぞれへの適合が必要です。

同じエギでもシンカーの重さによって装着条件が変わる

紫の15gとオレンジの20gのマスクシンカーパッケージを両手に持つ女性のイメージ

追加シンカーは、10g・20g・30gと重さが違えば、頭部を覆う部分の大きさや固定方法も変わります。 エギの型番と号数に加え、追加するシンカーの重さまで合う組み合わせを選ぶのが基本です。

対応するシンカーはエギの型番と号数で異なる

エギ王TRの3号・3.5号にはエギ王TRシンカー、Ebi Q TRの3号・3.5号にはクイックTRシンカーが対応します。 エメラルダス ボート IIには、仮面シンカーボート3のほか、別メーカーのオーシャンシンカーVも候補になります。

手持ちのエギ対応シンカー取り付け方・対応範囲
エギ王TR 3.0号/3.5号エギ王TRシンカーラインアイの位置に合うスリットへ差し込む
エメラルダス ボート II 3.0号・25g/3.5号・30g仮面シンカーボート3追加重量に応じた掛け方でゴムバンドを固定する
エメラルダス ボート II 3.0号・25g/3.5号・30gオーシャンシンカーV対応する型番でも、個体差で装着できない場合がある
エメラルダス ボート CTR 3.0号・18g/3.5号・20g仮面シンカーボート3この組み合わせはCTRの3.0号・3.5号が対象
Ebi Q TR 3.0号/3.5号クイックTRシンカーフィンプラスTRの3.0号・3.5号はラトルタイプを含め非対応

同じ商品名・号数でも重さ違いでは付くシンカーが異なる

エギには、サイズを変えずに本体の重さを選べる製品があります。 シマノの「セフィア アントラージュ シーグル」もそのひとつで、3.5号のS0は25g、S1は28gです。 S0・S1はこのエギの重量タイプを表す名称で、号数とは別の表示です。

エギ王TRシンカー10gはシーグルのS1へ装着できますが、S0へは装着できません。 S0へ10gを足す組み合わせには、エギボー マスクドシンカー10gがあります。

エギ追加シンカー装着可否・条件装着時の合計重量
エギ王TR 3.5号・27gエギ王TRシンカー10g装着可37g
シーグル S0 3.5号・25gエギ王TRシンカー10g装着不可—
シーグル S1 3.5号・28gエギ王TRシンカー10g装着可38g
シーグル S0 3.5号・25gエギボー マスクドシンカー10g装着可35g
シーグル S0 3.5号・25g餌木蔵TRシンカー30g細めのスナップが必要55g

シーグルS0へ10gを足したいならマスクドシンカー10g、S1ならエギ王TRシンカー10gというように、本体の重量タイプによって選ぶ製品が変わります。 同じ3.5号でも、S0は合計35g、S1は合計38gになる組み合わせです。

シーグルS0に餌木蔵TRシンカー30gを付けると合計55gになります。 この組み合わせは、シンカーを付けた時にラインアイが少ししか出ないため、糸をつなぐ金具には細めのスナップが必要です。

ティップランシンカーは対応エギと固定方法の違いで選べる

エギ王TRの3号・3.5号を使うならTRシンカー、対応するエメラルダスを使うなら仮面シンカーボート3を薦めます。 複数メーカーの対応エギで共用したい場合はオーシャンシンカーV、Ebi Q TRの3号・3.5号へ加重するならクイックTRシンカーが候補です。

同じ20gを足す場合でも、エギへの適合とバンドの掛け方は異なります。 手持ちのエギに対応する製品を絞ってから、必要な追加gをそろえる方が、使えないシンカーを買わずに済みます。

エギ王TRへ重さを足したい時に

エギ王TRシンカー 10g オレンジ

エギ王TRシンカー 10g オレンジ
追加10gオレンジ2か所のスリット

この機種が合う人

エギ王TRの3号・3.5号を、号数や色を替えずに重くしたい人。

  • 2か所のスリットでラインアイの位置に対応
  • 本体の号数と色を替えずに加重
  • 7〜60gの8重量から追加分を選べる

エギ王TRを主力に使い、潮が速くなった時も同じエギで誘いたいなら、TRシンカーを薦めます。 3号・3.5号へ対応し、10gを足せば本体27gの3.5号を合計37gで使えます。

頭部には2か所のスリットがあり、エギのラインアイの位置に合わせてスナップを通す構造です。 ただし、スリットがあるからといって、すべてのエギへ装着できるわけではありません。

7〜60gの8重量があるため、必要な重さが増えた時もエギ本体のサイズや色を替えずに対応できます。 普段使う本体gから不足する分を足し、潮が緩んだら外して元の重さへ戻せます。

シーグルS0へ10gを追加

エギボー マスクドシンカー 10g オレンジ

エギボー マスクドシンカー 10g オレンジ
追加10gオレンジ2個入り

この機種が合う人

シーグルS0の3.5号・25gを、同じサイズと色のまま35gで使いたい人。

  • シーグルS0の25gへ10gを足して合計35g
  • シリコンバンドで頭部のシンカーを固定
  • 2個入りで主力と予備のエギを加重

シーグルS0の3.5号・25gを、サイズや色を替えずに35gで使いたい時には、マスクドシンカー10gを薦めます。 潮が速くなり、25gでは着底を捉えにくい場面で、使っていたエギへ10gを足せる組み合わせです。

頭部にかぶせたシンカーは、シリコンバンドで固定します。 エギとシンカーのずれを抑えて使うためのバンドなので、重さを替えたあとも、固定した状態でシャクリとステイへ移れます。

10gは2個入りで、シリコンバンドも2個付属します。 同じシーグルS0の主力と予備へ1個ずつ用意しておけば、根掛かりでエギを失った時にも合計35gの組み合わせで釣りを続けられます。

対応するエメラルダスを加重

仮面シンカーボート3 20g オレンジ

仮面シンカーボート3 20g オレンジ
追加20g2個入りバンド4本付

この機種が合う人

対応するエメラルダスを重くし、シャクリ中のシンカーのがたつきを抑えたい人。

  • コンパクトな形状でシャクリ抵抗を抑える
  • スナップとバンドでがたつきを抑制
  • バンド4本付属で2本掛けにも対応

ボートIIや対応サイズのCTRを使う人には、仮面シンカーボート3を薦めます。 ボートIIの3号25g・3.5号30g、CTRの3号18g・3.5号20gなどが対応機種で、小さいエギへ重さを足す選択もできます。

シンカーのボディーはコンパクトで、水の抵抗を抑える形状です。 重さが必要な深場でも、加重したエギを繰り返しシャクる時の引き抵抗を抑えたい人に薦めたい設計です。

20gは2個入りで、固定用バンドが4本付属します。 スナップとバンドで固定し、がたつく場合はバンドを2本掛けにできるため、差し込んだだけで投入せず、頭部へ固定した状態で誘えます。

複数の対応エギで共用

オーシャンシンカーV 20g オレンジ

オーシャンシンカーV 20g オレンジ
追加20g2個入りVロック方式

この機種が合う人

ティップランナーやボートIIなど、複数の対応エギへ同じ方式でシンカーを固定したい人。

  • ストッパーバンドでV字に固定
  • 薄型形状でシャクリ抵抗を抑える
  • ティップランナーやボートIIなどへ対応

ティップランナーに加え、ボートIIなども持ち分ける人には、オーシャンシンカーVが候補です。 対応するエギを複数使っているなら、シンカーをエギごとに別製品でそろえず、共用できる組み合わせを作れます。

固定はストッパーバンドを使うVロック方式で、薄型のボディーはシャクリ時の水の抵抗を抑える形状です。 重くしたエギでも誘いを繰り返すため、加重だけでなく、固定方法と引き抵抗も重視したい人に薦めます。

20gは2個入りで、お試し用のストッパーバンドが付属します。 対応機種でも個体差で付かない場合があるため、共用を考えるなら、持ち込むエギそれぞれに装着できることが条件です。

Ebi Q TRをそのまま加重

クイックTRシンカー 20g パープル

クイックTRシンカー 20g パープル
追加20g2個入りバンド2本付

この機種が合う人

Ebi Q TRの3号・3.5号を使い、バンドで固定して重さを調整したい人。

  • 本体オモリへ掛けたバンドで固定
  • 20gはバンドずれ防止溝を搭載
  • 低重心の流線形状でふらつきを抑える設計

Ebi Q TRの3号・3.5号を使い、同じエギを重くしたいなら、クイックTRシンカーを薦めます。 イージーQ レンジクルーザーの3号・3.5号にも対応し、主力エギの号数や色を替えずに必要な重さを足せます。

ゴムバンドをエギ本体のオモリへ掛け、引っ張りながら頭部へかぶせて固定する方式です。 20gにはバンドのずれを防ぐ溝があり、固定後にバンドが横へ動くのを抑えます。

低重心の流線形状で、加重したエギのふらつきを抑える設計も特徴です。 20gはシンカー2個とバンド2本の組み合わせなので、同じ追加gを使う予備エギにも装着する準備ができます。

追加するシンカーのgはエギ本体との合計重量で決まる

7gから60gまでの重さ違いのマスクシンカー8個を並べたイメージ
追加する重さが異なるマスクシンカーのイメージ。表示のgはエギに足す重さです。

シンカーに書かれている10gや20gは、エギへ足す重さです。 25gのエギに10gを付ければ35g、20gを付ければ45gになります。 釣りで使う重量は、エギ本体と追加シンカーの合計です。

エギ本体の重量10gを追加20gを追加30gを追加
25g35g45g55g
27g37g47g57g
30g40g50g60g

この表は重量の計算例で、各エギとシンカーの適合を示すものではありません。 適合する製品の中から、必要な合計重量へ届く追加gを選ぶために使います。

主力エギで使う合計重量から必要なシンカーを絞れる

たとえば、本体25gのエギを使い、乗る船で合計35〜55g程度が必要なら、10g・20g・30gの追加でその範囲を用意できます。 対して本体30gのエギで合計40〜50g程度を使う便なら、追加10gと20gがあれば、その範囲をカバーできます。 あらかじめ全重量を買う必要はありません。

細かく重さを調整したい時は、対応製品に15gなどの中間重量があれば、本体25gと合わせて40gにできます。 買い足すなら、主力エギの本体gと、釣りで必要になる合計gの差に当たる重さを優先します。 色違いを増やすより、足りない重量を補えるシンカーをそろえる方が、深いポイントへ移った時にも対応できます。

船宿の「30g」という記載が、エギ込みか追加分かで曖昧な場合は、その意味を明らかにする必要があります。 本体25gに追加30gなら合計55gとなり、合計30gの指定とは準備する物が違うからです。

底が取れない時は加重し、潮が緩めば重さを戻す

底へ届かずラインが出続ける時に、エギの号数や色をそのままにして重くできるのが追加シンカーの利点です。 ただし、重くすること自体が目的ではありません。 潮が緩み、軽い組み合わせでも着底を捉えられるなら、追加gを減らすかシンカーを外す判断も必要です。

船上で重さを増減する目印は、着底が分かるか、落とし直しても底へ届かないかです。 着底の見分け方と、加重・減量が必要になるラインの変化は、ティップランエギの重量ガイドで詳しく解説しています。

船上で重さを替える目印

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小さいエギで誘いたい時や、加重せずに重いエギを使いたい時は、本体を替える方法もあります。 3号・3.5号の違いと、本体重量の異なるエギの使いどころは、エギの選び方の記事で詳しく解説しています。

エギ本体の号数と重さを選びたい時に

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スナップとゴムバンドでシンカーのずれを抑える

頭部へかぶせられても、シンカーが動く状態では取り付け完了とはいえません。 スナップがエギのラインアイへ通り、ゴムバンドが指定の箇所へ掛かって初めて、シャクリや回収中のずれを抑えられます。

スナップが通らない組み合わせは無理に押し込まない

シンカーを付けると、エギのラインアイが奥へ隠れる場合があります。 アイの露出が少ないと、スナップの金具がシンカーへ当たり、接続できなかったり、開閉部分を閉じられなかったりします。

出船前には、使うエギ・追加する重量・実際に使うスナップを組み合わせておく方を薦めます。 点検したいのは、スナップを閉じてもシンカーと干渉せず、固定したシンカーが傾いたり動いたりしないことです。

スナップを替える場合も、細さだけでなく、接続できる形状と必要な強度が条件になります。 付かないシンカーを削ったり、力で押し込んだりするより、エギとスナップの両方に対応する組み合わせへ替える方を薦めます。

バンドの掛け方はシンカーの製品と重量で異なる

仮面シンカーボート3の7〜40gは、頭部へ装着してスナップを接続し、エギ本体のオモリとラインアイへバンドをたすき状に掛ける方式です。 がたつきが大きい場合は、バンドを2本使って固定します。

50g・60g・80gは、たすき掛けに加え、もう1本のバンドをエギ本体のオモリとシンカーの鼻先へ8の字に掛けて固定します。 重いタイプへ替えた時も、7〜40gと同じ掛け方だけで済ませないことが大切です。

クイックTRシンカーは、バンドをエギ本体のオモリへ掛け、引っ張りながら頭部へかぶせます。 10gにはバンドのずれを防ぐ溝がないため、固定後のバンドが横へずれていないかも点検が必要です。 オーシャンシンカーVはストッパーバンドで固定するVロック方式で、バンドの掛け方は製品ごとに異なります。

予備として薦めたいのは、よく使うシンカーと、その製品用のバンドです。 根掛かりでエギごと失えばシンカーも一緒になくなり、バンドが切れれば適合する物でも固定できなくなります。 交換するエギだけでなく、同じ重さへ加重できるシンカーと固定用のバンドもあると、回収後に組み直して投入できます。

オーシャンシンカーVは複数メーカーの対応エギで共用できる

複数メーカーのエギで共用したいなら、オーシャンシンカーVがよいでしょう。 ティップランナーやエメラルダス ボートIIなどに対応し、エギごとに別のシンカーをそろえずに使えるためです。

ボートIIの3号25g・3.5号30g、スクイッドシーカーの23g・30gなども対応エギです。 共用する場合は、それぞれのエギへ装着してバンドで固定できることが条件になります。 一方、エギ王TRの3号・3.5号だけを使うなら、エギ王TRシンカーがよいでしょう。

追加する重さは、使うエギ本体との合計で選ぶ必要があります。 必要な追加gとよく使う重量の予備をそろえ、エギへ固定できれば、潮が速くなった時にも、使っていたエギで着底を捉えてシャクリとステイへ移れます。