トンジギのクーラーは何L必要?大きなビンチョウを持ち帰る一台とは?

2026年11月06日

トンジギのクーラーは何L必要?大きなビンチョウを持ち帰る一台とは?

トンジギでビンチョウマグロを持ち帰るなら、60〜65Lの横長クーラーを軸に薦めます。 魚を横たえられる内寸の長さは85cm前後が目安。魚だけでいっぱいにせず、冷やすための氷も一緒に入る大きさが必要です。

魚を何本か持ち帰りたい時や、氷を多く積みたい時は80Lも欲しくなります。 ただし、60Lから80Lへ大きくしても、内側の長さが変わらない製品があります。長い魚を入れたいのか、魚と氷を入れる深さが欲しいのかで、選ぶ箱は変わります。

同じ大きさでも、断熱材やフタの開け方、引いて運ぶハンドルには違いがあります。 トランクマスターとスペーザ ホエールから、魚の収まりと車への積み下ろし、帰宅までの保冷に合わせた4製品を薦めます。

トンジギのクーラーは60〜65Lから 魚と氷の量が増えるなら80L

トランクマスターの60Lと80Lは内寸の長さ85cmと奥行29cmが同じで、内側の高さが23.5cmから31.5cmへ8cm深くなる

80cm前後のビンチョウを横たえて持ち帰る準備には、内寸の長さが85cm前後ある60〜65Lを薦めます。 普段の青物釣りで使っている箱も、容量の表示だけでなく、内側の長さが足りるかが先です。たとえばトランクマスターの48Lは内寸75cmで、60Lになると85cmまで長くなります。

一方、トランクマスターの60Lと80Lは、どちらも内寸の長さ85cm、奥行29cmです。 増えるのは内側の高さで、23.5cmから31.5cmへ8cm深くなります。80Lを薦めるのは、魚と氷を入れる場所を増やしたい時。60Lではフタに当たる厚みや、重ねて入れる魚のために深さを取れます。

80Lなら、長さ1mの魚も真っすぐ入るわけではありません。 箱の対角線が長くても、ビンチョウには胴の太さがあり、周りには氷も入ります。大きな魚を丸ごと持ち帰りたい釣行では、想定する全長が入る箱を用意するか、収まらない時の持ち帰り方を船宿へ相談しておきたいところです。

トンジギには、釣った魚を船の保冷庫で預かり、帰港後に自分のクーラーへ移す船もあります。 その運用なら、魚用の大きな箱は車に置き、船へは飲食物用の小型クーラーを持ち込みます。予約した船が魚をどう保管するか、大型クーラーを積むか、氷を用意してもらえるかを、出船前に確かめます。

トランクマスターは深さ、ホエール650は真空パネルの面数が違う

車の荷室に高さを取らず、内寸85cmを確保するならトランクマスターHD IIのSU6000です。 魚と氷を多く入れるなら、同じ長さと奥行で深くなったHD IIIのSU8000を薦めます。本体の外側も8cm高くなるため、車内でフタを開ける高さまで必要になります。

スペーザ ホエールの65Lは、両側から操作できるフタのレバーと、収納式のハンドルを備えています。 ベイシスとリミテッドは箱の大きさが同じで、真空パネルの数と自重が違います。帰宅までの移動が長く、車に積む大きさは変えずに氷を長く保ちたい方にはリミテッドです。

スペーザ ホエール650の断熱構造。ベイシスは底1面、リミテッドは底と側面の3面に真空パネルが入り、どちらも発泡ポリスチレンを併用する

表の内寸は「長さ×奥行×高さ」の順です。 ダイワは内側の最も狭い部分、シマノは底部の参考寸法を載せています。シマノの中央部分は長さ86cmありますが、魚を底へ置く時は底部84.5cmも含めて収まりを確かめます。

比較表

比較項目トランクマスターHD II SU6000 トランクマスターHD II SU6000トランクマスターHD III SU8000 トランクマスターHD III SU8000スペーザ ホエール ベイシス650 スペーザ ホエール ベイシス650スペーザ ホエール リミテッド650 スペーザ ホエール リミテッド650
サイズ60L / 内寸85×29×23.5cm80L / 内寸85×29×31.5cm65L / 底部84.5×28×25.5cm65L / 底部84.5×28×25.5cm
自重10.1kg11.5kg11.2kg12.1kg
特徴底1面真空+スチロール底1面真空+スチロール底1面真空+発泡ポリスチレン3面一体型真空+発泡ポリスチレン
いちばんの違い内寸85cm、本体の高さは33.5cm60Lと同じ長さで内側が8cm深い両面開きレバーと収納式ハンドルベイシスと同じ容量・外寸で3面真空

ダイワ トランクマスターHD II SU6000

ダイワ トランクマスターHD II SU6000
60L10.1kg外寸102.5×41.5×33.5cm

この機種が合う人

内寸85cmの長さを取り、本体の高さと重さを抑えて車へ積みたい方に。

  • 内寸85cm・内側の高さ23.5cm
  • 底1面真空パネルとスチロール
  • 両開きで取り外せるフタと静音キャスター

魚を横たえる長さを取りながら、本体の高さを抑えるならSU6000を薦めます。 内寸は長さ85×奥行29×高さ23.5cm。80LのSU8000より本体が8cm低く、自重も1.4kg軽い10.1kgなので、車へ積む際に持ち上げる重さも減らせます。

魚と氷が収まるなら、SU8000より低くて軽いSU6000を薦めます。 底1面に真空パネルを入れ、周囲にはスチロールを使った断熱構造。帰港後に魚を移し、氷を入れて自宅へ運ぶ一台として、長さと保冷仕様をそろえられます。

フタは両側から開き、取り外して洗うこともできます。 箱の向きを変えずに魚を移し、帰宅後は大きく開けて内側の汚れを落とせます。サイドロックを掛けてから、静音キャスターと側面のハンドルで運びます。

ただ、内側の高さは23.5cmです。 胴の太い魚と氷を入れると高さが足りない場合があります。魚を何本も持ち帰る準備や、氷を上下にも入れる深さを優先するなら、次の80Lを薦めます。

ダイワ トランクマスターHD III SU8000

ダイワ トランクマスターHD III SU8000
80L11.5kg外寸102.5×41.5×41.5cm

この機種が合う人

魚と氷を入れる深さを増やし、80Lを車に積める方へ。

  • 60Lと同じ内寸85cm・深さは31.5cm
  • 底1面真空パネルとスチロール
  • 直径100mmの静音キャスターとサイドロック

60Lでは魚と氷を入れる深さが足りないなら、SU8000です。 内寸の長さ85cm、奥行29cmはSU6000と同じで、高さが31.5cmあります。60Lより8cm深いため、魚を重ねる時や、魚の上にも氷を入れたい時に薦めます。

80Lを選ぶ理由は、魚の全長よりも魚体の厚みと氷の量です。 底1面真空パネルとスチロールの断熱構造を備え、本体は11.5kgです。 魚と氷を多く入れるほど総重量も増えるため、車の荷室へ持ち上げる時は二人で持てるようにしておきたいところです。

港で引いて運ぶ車輪は直径100mmの静音キャスターです。 平らな通路は転がして移動し、持ち上げる時は側面のハンドルを使います。フタは取り外せる両開きで、運搬時にはサイドロックを掛けます。

外寸は長さ102.5×奥行41.5×高さ41.5cmです。 60Lと同じ床面積でも高さは増えるため、荷室の棚の下やトノカバーに当たらないかが購入条件になります。魚が長くて60Lに入らない場合は、この80Lへ替えるだけでは解決しません。

シマノ スペーザ ホエール ベイシス650

シマノ スペーザ ホエール ベイシス650
65L11.2kg外寸100×40.5×37cm

この機種が合う人

65Lで底面の真空パネルを備え、港での積み替えや移動の操作を重視する方に。

  • 底部の長さ84.5cm・内側の高さ25.5cm
  • 底1面真空パネルと発泡ポリスチレン
  • 両面開きレバー・収納式ハンドル・ヒンジ水栓

65Lを軸に、帰港後にフタを開けて魚を移し、車まで引いて運ぶ操作を重視する方にはベイシス650です。 底1面の真空パネルと発泡ポリスチレンを組み合わせ、自重は11.2kg。底部の長さ84.5cm、奥行28cm、高さ25.5cmが収納を考える目安です。

フタの「ラックトップレバーR」は、天面と側面のどちらからも操作できる両面開きの仕組みです。 クーラーの向きを回し直さず、立っている側からフタを開けられることが、港で魚を積み替える時に助かります。閉じたあとはレバーの浮きがなく、両側ともロックされた状態にします。

引いて運ぶハンドルは、端を握れる形で、本体の中へ収納できます。 使わない時に張り出さないので、車に積む際もハンドルの出っ張りを避けて置けます。水栓は90度ひねって跳ね上げるヒンジ式で、水を抜くたびに小さな栓を取り外す必要がありません。

リミテッド650も同じ開閉・運搬機能を備えています。 魚と氷が65Lに収まり、底面の真空パネルを備えた箱で帰宅まで運ぶならベイシス。同じ大きさで帰宅まで氷を長く保ちたいなら、真空パネルを3面に増やしたリミテッドを薦めます。

シマノ スペーザ ホエール リミテッド650

シマノ スペーザ ホエール リミテッド650
65L12.1kg外寸100×40.5×37cm

この機種が合う人

帰宅までの移動が長く、65Lの車載寸法で真空パネルを増やしたい方へ。

  • 3面一体型真空パネルと発泡ポリスチレン
  • ベイシス650と同じ容量・内寸・外寸
  • 両面開きレバーとキャスターも装備

遠方の港へ通い、帰宅まで長く魚を冷やして運ぶ方にはリミテッド650を薦めます。 ベイシスの底1面に対し、こちらは3面一体型の真空パネルと発泡ポリスチレンを使った構造です。65Lの容量と外寸はベイシスと同じで、氷が溶けるのを抑えるために側面にも真空パネルを入れています。

箱を大きくする必要はなく、同じ65Lで氷を長く保ちたい時の選択です。 魚を入れる内寸もベイシスと同じなので、入る魚の長さや量は増えません。真空パネルが増える分、自重は0.9kg重い12.1kgになります。

両面開きのレバー、収納式ハンドル、キャスター、ヒンジ式の水栓も備えています。 底面には凹凸があり、魚が溶けた水へ直接触れにくい構造です。魚を取り出したあとは、取り外したフタと内側を洗い、水栓を開けて乾かします。

断熱材を増やしても、氷を入れる場所まで魚で埋めてしまうと十分に冷やせません。 65Lで魚と氷が収まる方に薦める製品で、量が足りない場合は深い80Lを優先します。

氷を入れる場所を空け、魚を入れたらフタを閉めて運ぶ

クーラーに収めたビンチョウマグロの周りに砕いた氷を入れた状態。魚と氷は箱の縁より下に収まっている

クーラーの容量を決める時は、魚だけを詰めた状態にしないことが大切です。 魚の周りに氷を入れ、フタがきちんと閉まる量までを持ち帰る量として考えます。魚を重ねるために氷を全部出してしまう使い方なら、断熱材を増やすより、魚と氷が収まる箱が必要です。

船の保冷庫で預かってもらう釣行では、帰港後に冷えた魚を自分のクーラーへ移します。 車に置く箱も氷で内側を冷やしておき、魚を移す時に帰宅まで使う氷を補います。船宿の氷を使える場合も、提供の有無や受け取る場所は出船前に確かめておきます。

帰路が長い日や暖かい日は、氷を多く入れる場所が欲しくなります。 大きな板氷や凍らせたペットボトルは、それ自体が魚の入る長さや深さを取ります。空箱には収まる魚でも、氷を入れるとフタが閉まらないことがあります。胴の太い部分と氷が一緒に収まる深さまで必要です。

保冷力の高い箱も、開けたままでは外の熱が入ります。 帰港後の積み替えを終えたらフタを閉じ、移動中に何度も開けずに運びます。帰宅まで氷が足りるかは、外気温や氷の量、フタを開ける回数でも変わります。長い帰路では、途中で氷を補える場所も決めておきます。

キャスターで転がせても 車に積む時は魚と氷の重さが加わる

港の駐車場で、閉じた大型クーラーを車の荷室のマットに載せ、固定ベルトで留めた車載のイメージ

60〜80Lのクーラーは、空の状態でも10kg前後から12kg台あります。 たとえば本体10kgに魚10kg、氷10kgを加えれば合計約30kgです。帰りに持ち上げる重さは、空箱の自重だけでは決まりません。

キャスターが助けるのは、地面を転がして運べる区間です。 車の荷室へ上げる時や階段では、魚と氷を入れた重さを持ち上げます。一人で積む釣行なら、本体を軽くすることに加え、魚を入れる前に車載する手順や、積み下ろしを手伝ってもらえるかも考えたいところです。

車の荷室は、床の長さと幅だけでは決まりません。 後ろのドアを開けた時の開口部、棚やトノカバーまでの高さ、クーラーのフタを持ち上げる空間も必要です。外寸の長さが1m前後ある箱なので、ロッドやタックルボックスを積んだ状態で置く場所を測ってから購入します。

走行中は箱が動かないよう固定し、水栓を閉じ、フタのロックを掛けます。 水栓やフタがある箱も、横倒しにして運ぶ密閉容器とは違います。防水トレーなどを下に敷き、帰宅後は魚を取り出して、内側とフタの汚れを落として乾かします。

トンジギは内寸85cm前後を軸に 魚と氷が収まる容量を用意する

トンジギ用のクーラーには、内寸の長さ85cm前後を軸に、魚と氷が一緒に入る60〜65Lを薦めます。 何本か持ち帰る準備や氷の量を優先するなら、深さのある80L。箱の量は足りていて、帰宅まで長く保冷したいなら、同じ容量で真空パネルを増やした製品が合います。

容量を増やしても、内側の長さまで伸びるとは限りません。 大きなビンチョウを狙う日は、普段より長い魚が入るか、収まらない時にどう持ち帰るかまで用意しておきます。車へ積む高さと、魚と氷を入れた時の重さも外せません。

帰港後、冷えた魚をクーラーへ移して周りに氷を入れ、フタを閉める。 車に積んで自宅へ着くまで魚を冷やしておけるよう、持ち帰る魚と氷が一緒に収まる箱を用意しておきたいところです。